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ゲート 代行者かく戦えり
装甲車両解説(日本編)その2
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年代)の日本の道路における機動力に不安があったこと、60式装甲車などの装軌式車両や主要装備の調達が優先されたことで配備は少数に留まり、就役期間も短かった。


更にこれまで陸上自衛隊の偵察隊といえばジープやオートバイ程度しか装備しておらず、実質的には斥候隊以上の能力は無かった。例外は北海道の第7師団ぐらいで、ここには威力偵察用に74式戦車が配備されている。87式偵察警戒車を威力偵察に用いるのはいささか荷が重過ぎるが、それでも空地火力の脅威に晒された中では、はるかに安全確実に偵察任務を遂行できるといえよう。


その後、経済発展に伴って道路網が整備されると装輪式車両の機動力への不安要素が取り除かれ、
1982年には装輪式である82式指揮通信車が制式化された。87式は82式に次いで制式化された装輪式戦闘車両であり、威力偵察を主任務とし、
それまで偵察機材として使われていた73式小型トラックや偵察用オートバイには無かった火力や装甲防御力を持つ。


87式偵察警戒車の車体は圧延防弾鋼板の全溶接構造で、浮航能力は持っておらずNBC防護装備も無い。
82式指揮通信車と同じ車体下部設計の大半を共有している。
3軸6輪形式が採用されており、パワートレイン関係のコンポーネントは82式指揮通信車のものが流用されている。しかし82式指揮通信車ではエンジンは車体中央部に配置されているが、87式偵察警戒車では車体後部右寄りに移動している。


これは、車体中央部に砲塔が配置されたためである。乗員は5名で、内訳は操縦手、前部偵察員、砲手、車長、後部偵察員となっている。車体の前部には右側に操縦手席、左側に前部偵察員席が置かれている。車体中央部には全周旋回式の2名用砲塔が搭載されており、砲塔のすぐ後ろの車体後部左側に後ろ向きの後部偵察員席がある。


6輪の車輪には、ある程度被弾しても走行を継続できるコンバットタイヤ(サイドウォール強化型ランフラットタイヤ)を採用した。スノータイヤは無いので、
積雪時や路面凍結時にはタイヤチェーンを巻く必要がある。
NBC防護装備や浮航能力は有していない。


車体右側面の第1輪と第2輪の間および、左側面の第2輪と第3輪の間には乗降用のドアが設けられている。また車体後部左側には、後部偵察員席と車体後面の乗降用ドアを繋ぐ狭い通路がある。前部と砲塔の乗員は車体前部右側のドアから乗降を行うが、操縦手席と前部偵察員席の上部にもそれぞれハッチが設けられている。


また後部偵察員は車体左側面のドア、
または車体後面のドアから乗降する。
なお、後部偵察員はペリスコープを使用して後方の監視を行う他、車体後面左側の乗降用ドアの上部に備えられたTVカメラからの後方映像を車内モニターで監視する。砲塔は車体と同じく圧延
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