装甲車両解説(日本編)その2
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スペンションが採用されており、
全輪が独立懸架されている。同じ8輪装甲車である96式装輪装甲車と同様、駆動方式は8×8と8×4を選択できるようになっていると推測されており、最近の装輪式装甲車では必須の装備となっているCTIS(タイア空気圧中央制御装置)も備えていると思われる。
サスペンションは、
直立に配された油圧シリンダーおよびダブルウィッシュボーンによって構成され、全輪独立懸架方式が採用されている。
動力は車体底面の中央にドライブシャフトを通し、このシャフトからディファレンシャルギアを介して各輪へ動力を伝達する。操舵は前方2軸が旋回して行われる。
車体底面に配された緩衝機構および駆動系統には装甲が施されておらず、車体底面形状も地雷またはIEDに抗する設計を採用したものではない。このため、底面からの攻撃に対する脆弱性を危惧する評価がある。ただし、
装軌車両と比べ底面と地面の間の空間が相対的に広く、また八輪駆動の場合、
車輪を1〜2個破壊されても走行可能であるため、本質的に戦車よりも底面攻撃に対する耐性は高いといえる。
車体と砲塔は共に圧延防弾鋼板の全溶接構造になっているが、その防御力に関しては一切明らかにされていない。ちなみにチェンタウロ戦闘偵察車は車体前面で20mm機関砲弾の直撃、それ以外の部分で12.7mm重機関銃弾の直撃に耐えられるとされており、本車もそれと同程度の防御力は備えていると推測される。機動戦闘車の砲塔の形状は10式戦車の砲塔によく似ており、砲塔前面には楔形の空間装甲が採用されている。
また砲塔側面にも空間装甲が導入されており、通常このスペースは雑具箱として使用される。これらの空間装甲は容易に着脱できるようにモジュール式の構造になっており、こういうところも10式戦車の砲塔と同様である。
また機動戦闘車の車体の前面と側面には、基本装甲の上に防弾鋼板と思われるモジュール式の増加装甲板がボルト止めされている。このように車体と砲塔の増加装甲をモジュール式にしているのは、10式戦車と同様に必要に応じてより防御力の高い増加装甲を取り付けられるように設計したためではないかと推測される。
車体前方左側には出力570hpのディーゼルエンジン、補器類、
オートマチック変速機を一体化したパワーパックが収容される。機関から排出されるガスは車体左側に設けられた排気孔から排気される、この後方のルーバーはラジエーター用のもので、パワーパック上面には吸気口が設けられている。車体前方右側、パワーパックと併置して操縦席が配されている。
操縦はパワーステアリングつきのハンドルで行われる。また、高速走行時には操縦ハッチ上部に風防を付ける。車体中央部にはターレットおよび砲塔を備えた戦闘室がある。この戦
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