装甲車両解説(日本編)その2
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程度歩兵戦闘車的な使い方もできるようである。エンジンは、いすゞ自動車製の10PBI 4ストロークV型10気筒液冷ディーゼル・エンジンを搭載している。これは戦前・戦後を通じ、
日本の装甲車両が搭載する初の液冷エンジンである。
足周りは油圧コイル・スプリングの6輪独立懸架方式で、路上最大速度は100km/hとなっている。オフロードについては垂直障害物なら60cmまで、溝なら幅1.5mまで横断可能である。
その反面浮航性は無く、渡河能力は水深1mまでである。
コンバットタイヤを装備しており、冬季間は車両に合うスタッドレスタイヤが無いため、夏タイヤにチェーンをはめて走行をする。後に本車輌をベースとした87式偵察警戒車と化学防護車が開発された。また、同じく小松製作所が製造している96式装輪装甲車の開発にも経験が活かされ、開発期間の短縮に繋がった。自衛隊特地派遣部隊が現地に持ち込んだ車両の一つであり、現地では前線で司令部代わりに代用されることがある。
「化学防護車」(80両)
全長:6.1m
全幅:2.5m
全高:2.4m
重量:14t
主武装:12.7mm重機関銃M2(1500発)
エンジン:いすゞ10PBI 4ストロークV型10気筒液冷ディーゼル
最大速度:95km/h
航続距離:600km
乗員数:4名
化学防護車は、核兵器や化学兵器が使用された状況下において、放射線や汚染状況を調査、測定するNBC偵察車両である。
82式指揮通信車を改設計して開発され、
1987年(昭和62年)に制式採用された。
主に陸上自衛隊の中央特殊武器防護隊(大宮駐屯地)、各師団および旅団内の化学防護小隊などに配備されている。小松製作所製造、調達価格は約2億円。
本車は82式指揮通信車をベースに各部の密閉度を上げ、化学剤や放射性物質から乗員を防護するようにしたもので、車内には空気浄化装置が取り付けられており、防護マスクや防護衣を装備すること無く、放射線の測定や毒ガスの検知が行えるようになっている。また原子力災害時には、高速中性子を減速する特殊なパネルと鉛ガラスから成る中性子遮蔽セットを車体前部に装着することができる。
定員は4名であるが、
操縦士と測定員2名での運用が標準と推測されている。
測定機器としては、
GSM-4ガスサンプラー(化学物質測定用)、地域用線量率計3形(放射線測定用)や携帯測定機器が搭載されている。また、
車体後部にはマニピュレーターが備えられており、安全に汚染された土壌のサンプルを採取できる。
マニピュレイターは車体後部に設けられた窓から目視で、
もしくはTVカメラの画像を見ながら手元のジョイスティックで
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