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淋しさに
胸ぞ痛むや
通り雨
想いし君よ
いつぞ逢えにし
彼を想えば胸は痛み…考えなくてよいことまで考えてしまう…。
私はいらない…彼にとって私は不要な存在…。
私の想いを知れば…彼は顔を顰めるに違いない…。
負の考えに押し潰されそうになっている時…ふと、外から雨音が聞こえてきた…。
見れば…然して時をおかず、雨は上がって月明かりが地を照らす…。
いつ…彼に会えるのだろう…?
もう…会えないのかも知れないけれど…。
流る時の
虚しき恋の
行く末は
黄昏眺む
現なりにし
坦々と過ぎ去る時間…愛しい人に会えぬ間も、われ関せずと見向きもせず…。
そうした時の流れは、私と彼との距離をより一層遠く隔て…彼の記憶からも私を消して行くに違いない…。
そんな私の恋は…きっと最後は一人、薄暗い夕闇の世界を見ているだけの…そんな結末になるのだろう…。
そう…いつもと同じように…。
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