110部分:第十三話 帰還してその三
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士の強さはかなりのものだ」
シオンはこのことを誰よりもよく認識していた。
「だからだ。常に二人の黄金聖闘士を向けたいのだ」
「ええ。向こうもまた八大公もまた出して来ているのでしょう」
「そうだな。しかし」
「しかし?」
ここでシオンは言葉を変えた。サガもそれに気付く。
「どうされたのですか」
「いや、まだわからないか」
シオンはすぐに己の考えを打ち消したようだった。
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