風になろうよ!
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「なかなか派手にやっつけたねエクレール」
俺がイプシロンとの試合を終え、外に出るとグランの姿があった。
「グランか。何の用だ」
「エクレール。今の君は荒々しい、やはり今はもう1人の方なのか」
「ふん、聞くまでもないだろう。お前はもう答えが出ている筈だ」
「なら聞きたい事がある」
「なんだ?」
「真紅が1番最初にここに飛ばされた時、その時までは元の真紅だった筈だ。しかし何故今の真紅はもう1人の方になっているんだ?」
「俺は裏であり表だ。もう1人の方に変化があった時、俺は表に出れる」
「裏であり表…どういうことだ?」
「例えば怒りに身を任せた時…そして」
「そして…?」
「誰かに裏切られて心を閉ざした時だ」
「…!?」
「俺とこいつは全く同じ人物だからな。こいつの感情は嫌でも俺に流れてくる。こいつは過去の出来事を忘れようと必死にもがいてもがいて苦しんでいた」
「過去の出来事だと…?」
「ああ。その出来事がきっかけで俺は生まれた」
「その出来事ってなんなんだ!」
「俺が答えられるのはここまでだ」
「待て!まだ話は…!」
「しつこいぞグラン。如何にお日さま園の頃の親友だったとしても今は敵だ」
俺はそう言い捨てるとこの場を後にした。
雷門中対白恋中の試合を終えた私たちは吹雪くん達が案内してくれたかまくらで暖を取っていた。
「あ〜あったかい〜」
私がそう呟やくと隣で吹雪くんがふふっと笑い話し掛ける。
「天空橋さんサッカー上手だね!僕びっくりしちゃったよ!」
「あはは、ありがとう〜。でもまさか氷漬けにされるとは思わなかったよ〜」
「ごめんね。まさかあんなに良い動きするとは思わなかったから、思わずアイスグランド使っちゃった」
すると吹雪くんの隣にいたアツヤくんも話す。
「兄貴のディフェンス凄えだろ?兄貴がボールを取って俺がエターナルブリザードで点を取る!それが白恋中のサッカーだ」
黒薔薇くんも話す。
「ああ。あんなに攻撃がハイスピードだとは思わなかった。あのスピードならエイリア学園にも対等に渡り合えるかもしれない」
「そのエイリア学園はそんなに速いのかい?」
「ああ。あいつら全員が吹雪とアツヤと同じぐらい速いんだ」
それを聞いたアツヤくんが応える。
「それなら、お前らも俺や兄貴と同じスピードを身に付ければいい話だろう?」
「それが出来たら苦労はしてねえよ!」
染岡くんがそうアツヤくんにいうと吹雪くんが話す。
「大丈夫だよ!僕とアツヤで君たちを速くしてみせるよ」
「まあ俺と兄貴に任せときな!」
そう言われ私たちが案内されたの
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