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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic10-A機械仕掛けの少女〜Bad Reunion〜
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辺りを警戒し始めた。ギン姉も同じなようで、あたしとほぼ同時に構えを取った。

「・・・っ! エリオ君、キャロちゃん!」

ギン姉がいきなりのトップスピードでエリオ達のところにダッシュしながら、左腕に装着してる“リボルバーナックル”を振り被った。あたしもようやく気付いた。エリオとキャロの背後に、ホテル・アグスタでアリシアさんを撃墜したあの女の子が居たことに。

「シュートバレット!」

ティアがすかさず魔力弾を撃ち込んだ。エリオはキャロに抱きつくようにして横っ飛びして、魔力弾はそのまま女の子へ向かって行くんだけど、「うえ!?」魔力を付加した右手で払い落としちゃった。

「少し痛いかも知れないけどごめんね・・・!」

だけどその一瞬の隙にギン姉は肉薄して、振り被っていた“リボルバーナックル”を女の子に打ち込んだ・・・はずだった。

――ケレリタース・ルーキス――

女の子は一瞬で姿を消して、ギン姉の攻撃を躱した。ギン姉は勢いを止めることが出来ないでそのまま少しだけど前進、そして制動を掛けたその瞬間・・・

「ギン姉!」「ギンガさん!」

女の子はギン姉の背後に音もなくスッと現れて、魔力が付加されてる右拳をそのままギン姉に繰り出した。

――トライシールド――

――ハーツイーズストライク――

ギン姉がシールドを張ったとほぼ同時、女の子が繰り出した拳がシールドに打ち込まれると、付加されてた魔力が砲撃になって「ぅく・・・!」ギン姉を吹き飛ばした。あたしは「ギン姉!」に駆け寄ろうとしたら・・・

「うわぁぁぁぁ!」「きゃぁぁぁぁ!」

今度はエリオとキャロが何かの魔法で吹き飛ばされた。女の子はまだあの位置から動いてない。ということは「新手!?」ティアの言うようにまだ敵が居るんだ。そしてその新手も姿を見せた。女の子だった。2人揃ってキャロくらいの女の子。でも、2人とも魔力量が桁違い。

「あ、待ってダメ!」

魔法で吹き飛ばされた際にキャロが落としちゃったケースをその子が抱きかかえて、ギン姉を吹き飛ばしたあの子も瞬間移動したかのようにスッとその子の隣に移動した。

『あたしが幻術で髪の長い子を確保します!』

『了解! スバル! 私とあなたはリボンの子を引き離す役目よ!』

『う、うんっ!』

『エリオとキャロは、周囲を警戒しつつ子供を探して!』

『『了解!』』

ギン姉の言うリボンの子っていうのは、瞬間移動をする子に違いない。だって、特徴を答えよ、なんて問題を出されたら真っ先に頭の上にある大きなリボンに目が行くから。髪の長い子は、今“レリック”のケースを抱えてる子のことだ。ティアは姿を隠せる幻術魔法を使って、髪の長い子の確保に動いた。

「「はぁぁぁぁーーーーッ!」」

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