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Eipic10-A機械仕掛けの少女〜Bad Reunion〜
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るわね。人、じゃなくて、人間、って言うし。まぁあながち間違いじゃないんだけど。そういう教育を受けて来たのかもしれないし。デルタは「じゃ、これで!」そう言って走り去って行った。

「あー、行っちゃった〜」

「ま、一度トラブルに巻き込まれたからには、もう同じトラブルを起こさないでしょ。ちょうどいいし、あそこのアイスクリーム屋さんで何か買っていきましょ」

「お、いいね!」

改めて休みを満喫するために、まずはアイスクリームを売ってる屋台に寄って、スバルと一緒に3段重ねを注文。木陰に座って美味しく頂きながら、次はどこへ行こうかと決めていると、キキィー!とブレーキ音が響いた。続けて「危ないだろう!」そんな怒声が。

「「まさか・・・」」

慌ててアイスクリームを食べ終えて、ブレーキ音と怒声が聞こえてきた場所へ向かうと、「デルタ!」が道路脇でうろちょろしてた。しかもクラクション鳴らされてるのに意に介さずに道路内に入ろうとするし。

「待って、待ってデルタ!」

「轢かれるわよ! こんなところに居ちゃ!」

慌ててデルタを保護すると、「あ、さっきの。なに?」あの子は自分が何をやっているか理解していないようだった。車の走る道路に進入しちゃダメ。そんな小さな子供でも知ってる常識が無いなんてどんだけ箱入り娘なのよ。

「大丈夫だよ、避けてくれてたし」

「それ大丈夫じゃないよ! 絶対あとちょっとで事故起こしてたから!」

「なんて危うい・・・」

スバルと一緒に溜息を吐く。近くの陸士隊に預けるのもなんか不安だし。スバルも同じ考えに至ったのか『あたし達で手伝おうか・・・?』念話でそう提案してきたから、あたしは『そうね、そうしましょ』それを受け入れた。

「デルタ。あたし達も探し物手伝うよ」

「え? いいよ、デルタ1人で十分だし」

「馬鹿言わないの。ほら、行くわよ」

「うぇぇぇ!? これがあの有名な誘拐!?」

「違うわよ!」「違うよ!」

あたしとスバルはデルタの肩を掴んでデルタを安全な場所へ連れて行く。デルタは「まぁ好きにすればいいよ」それだけを言ってサッサと立ち去ろうとするから、「待って!」急いで追いかける。

「ねえ、デルタ。何を探してるの?」

「端末。ヴィヴィオとフォルセティ」

「「端末・・・?」」

“ヴィヴィオ”と“フォルセティ”っていうデバイスを探してるってことかしら。次に「どんな形をしてるの?」形状を訊ねる。デルタはあたしの問いに答える前に「おl? 何あれ!」道路の向かいに建つとある施設にダッシュしようとしたから、「だからストップ!」慌てて引き止める。

「なに?」

「く、る、ま! 車が走ってるからダメ!」

「ホント心臓に悪いわ、アンタ・・・」
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