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Eipic10-A機械仕掛けの少女〜Bad Reunion〜
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これで十分だよ!」あっかんべーで応戦。ともに白熱してきたから騒ぎが大きくなってく。

「(どうすれば・・・)あ、アレ・・・!」

途方に暮れて周囲を見回してると、監視カメラが設置されてることに気が付いた。あたしは少しの間スバルに女の子たちを押さえておくように伝えて、この公園の管理者に連絡を入れる。そして「はーい。注目〜!」あたしはモニターを1枚と展開する。

「この映像に真実が隠されているわ」

管理者から監視カメラの映像を借り受けて、それをモニターに流す。まず女の子がモニターに映り込んで、何かを探してるのかベンチの下や遊具の中を覗き込み回ってる。次いで男連中が映る。缶コーヒーを片手に飲む2人が徐々にベンチの下を覗き込んでる女の子に近付いていく。

「「「あ・・・!」」」

そして、女の子が立ち上がったことで缶持ち2人とぶつかる。だけど、コーヒーが2人のシャツに掛かることはなかった。女の子はフラついて尻もちをつき、なんと缶持ち以外の男が缶を叩いてわざとコーヒーを缶持ち2人のシャツに掛けた。

「ほらー! 自分たちでコーヒー掛けてる! それなのにデルタが悪いって言って! サイテー、サイテー、サイテーな人間め!」

(デルタ? 変わった名前ね・・・)

男連中は「チッ・・・!」舌打ちをしてこの場から立ち去ろうとする。それを見て「待ってください!」スバルが呼び止めた。男連中は面倒くさそうに振り返って「何か?」苛立ちを隠そうともしないでそう訊いてきた。

「この子に謝ってください! あなた達の言動は恐喝罪に当たります。このまま立件しても構わないんですよ? でも未遂ですから厳重注意でもいいです。まぁこのデルタって子が被害届を出さない前提ですが・・・」

「りっけん? ひがいとどけ?」

「デルタ。この人たちが謝ったら今回の件、水に流して・・・許してあげても良い? それともやっぱり許さないで――」

「いいよ、謝るならね。ひがいとどけ、とか面倒くさそうだし、・・・どうせあと少しでお前たち人間は・・・」

あたしの提案にデルタは応じてくれた。最後に何か呟いたようだけど聞こえなかった。たぶん変な悪態でも吐いたんでしょうね、気が強い子供だし。改めて「どうしますか? 大人なら謝れますよね?」スバルが男連中に伝える。あたし達だけじゃなく、公園に居る他の人たちからの視線をも一手に受けた男連中は「すみませんでした・・・」デルタに頭を下げて、周囲にガンを飛ばしながら公園から去って行った。

「それで? 君はさっきから何をしてるのかな? 何かを探しているようだけど・・・」

「ん? そうだよ、探し物の途中。えっと、ありがと? デルタは学んだよ。人間の中にも良い人間も居るって♪」

なんかさっきからこの子の言い方が引っ掛か
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