機動戦艦ナデシコ
1431話
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少ない。
まさに一長一短だな。
つまりこのジンシリーズという兵器は、敵の懐の中に転移で侵入し、グラビティブラストとかを使って大きなダメージを与え、敵が反撃の耐性を整えるよりも前に転移して脱出するというのが基本戦術なのだろう。
正直、シャドウミラーなら対応も可能だろうが、今のナデシコ世界でこの戦術を使われた場合、それに対抗出来るのはどれだけいるのか……
リョーコ達ナデシコに乗ってるパイロットならどうとでも出来そうだが、それ以外に連合軍のパイロットとかでは対処するのも難しいだろう。
そういう意味では、草壁が……いや、待て。
「このジンシリーズ……当然草壁も知ってた筈だな?」
「ええ。寧ろ草壁中将が音頭を取ってジンシリーズの開発を進めていたので」
「……なら、草壁がジンシリーズを使って何か行動を起こすという可能性も否定するべきじゃないな」
「いえ、ですが……ジンシリーズを開発していた施設はこちらで入手してますし、部品に関しても生産プラントをこちらが押さえた以上、無理は出来ないんじゃ?」
「俺が押さえた生産プラントは全部で7割。残り3割は草壁が確保したんだろ?」
10-7=3。
考えてみれば明らかだ。
だが、白鳥はそんな俺の疑問に即座に言葉を返してくる。
「草壁中将が行方不明になった時、すぐにこちらの手の者を送って生産プラントは確保しています。データからも、特に部品を持ち出した様子はなかったので、その辺の心配はいらないと思いますが……」
「……だと、いいんだがな」
草壁は何だかんだと用意周到なところのある男だ。
今回の件でジンシリーズの設計図のコピーくらいは用意してあるだろう。
資材がなければどうにも出来ない筈だが……妙な行動を起こさないといいんだけどな。
微妙に嫌な予感を覚えつつ、まずは木連を纏めるのを最優先にするのだった。
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