機動戦艦ナデシコ
1431話
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とかいうのを使ってもどうしようもないからなのだというのは何となく理解出来るが。
それでも、こうもあっさりと決断出来るというのは驚き以外のなにものでもない。
「新兵器、か。具体的はどんなのだ? 少し興味あるな」
今まで木連が使用してきた兵器は、バッタを始めとした小型無人機を主戦力として、カトンボ、ヤンマ、チューリップがメインだった。
それと、火星で地球との会談をした時に乗ってきた新型艦……実験艦だったか? それもあったな。
その辺を考えると、やっぱり戦艦かと思ったんだが……
「これです」
そう言って白鳥が俺へと渡してきたのは今時珍しく紙に印刷された書類。
いや、シャドウミラーでは未だに結構使われているし、物凄い珍しいって訳じゃないんだけど。
ともあれ、その書類へと目を通し……
「本気か?」
俺の口から思わず出た言葉はそれだった。
そんな俺の言葉に、白鳥は若干心外だといった表情を浮かべつつ、それでも頷きを返す。
「ええ、勿論本気です。先程も言いましたが、この機体は既に開発中ですから。恐らくそう遠くない内に完成するでしょう」
もしその言葉が本当だとすれば、俺は多少木連の開発能力を見くびっていた事になる。
生産プラントがなければ駄目なのかと思いきや、自力でこれだけの機体を開発するとはな。
いや、新型艦を開発していたんだし、それはある意味当然の出来事でもあったのだろうが。
勿論火星古代文明の生産プラントがあり、それを調査して技術を完全ではなくても自分達のものにしてきたからこそ出来たのだろう。それは間違いないが……それでも、俺は若干木連の技術力を見誤っていたのかもしれない。
考えてみれば、木連にいるのはゲキガン魂に溢れたヤマダモドキばかりだ。
この手の人間は一つの事に熱中すると、とてつもない集中力を発揮する。
その集中力を発揮し、生産プラントの解析をしたら……もしかしたら、本当にもしかしたらだが、生産プラントの技術をある程度は入手する事が出来たのかもしれない。
それが、このジンシリーズの1号機テツジン。
機体のコンセプトは、そのままゲキガンガー。
もっと言えば単機で敵に絶対的な被害を与える機体といったところか。
ただ、この書類を見る限りではエステバリスのような細かい相手を敵にするには向いていない。どちらかと言えば、戦艦のような巨大な存在や……それこそ基地とかを破壊するするのに向いている。
いわゆる、MAや特機的な存在と呼ぶべきか。実際この世界の標準的な人型機動兵器であるエステバリスと比べると桁違いに大きい。
大体全高30mと書類には書かれているので、シャドウミラーがつい最近開発したファブニールと同じ大きさな訳だ。
全長と全幅を考えると質量的
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