外伝〜トールズ士官学院制圧作戦〜中篇
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不思議そうな表情で尋ねた。
「―――ああ。その女は”執行者”だ。”執行者”No.\―――”死線”のクルーガー。2年前の帝都を中心としたギルド襲撃事件の作戦に参加した。――――まあ、その事についてはお前の方がよく知っていると思うがな。――――元A級正遊撃士”紫電のバレスタイン”。」
尋ねられたレーヴェは答えた後不敵な笑みを浮かべてサラを見つめ
「ええそれはもう、嫌というほど知っているわねえ。まさかこんな所であんたに会えるとは夢にも思わなかったわよ、”剣帝”。2年前は随分と世話になったわねえ?」
見つめられたサラは厳しい表情でレーヴェを睨み
「フッ…………2年前のギルド襲撃事件には俺は関与していないぞ。その頃の俺の動向については遊撃士協会の情報にもあったと思うが?」
見つめられたレーヴェは口元に笑みを浮かべて答えた。
「よく言うわよ……襲撃した”猟兵団”――――”ジェスター猟兵団”の猟兵達に貴方が稽古してあげたって聞いたけど?」
レーヴェの言葉を聞いたサラは溜息を吐いた後厳しい表情でレーヴェを睨んだ。
「”執行者”…………!」
「全員、油断しないで下さいっ!」
「ハッ!」
その時プリネは驚き、ツーヤは警戒した様子でプリネの前に出て号令をかけ、兵士達と共にシャロンを睨みながら武器を構えて警戒していた。
「フフ……そんなに警戒しないで下さい……今の私は武装を解除されている状態なのですから。ですから、貴女達に危害を加える事はできません。」
対するシャロンは微笑みながら答えた後困った表情をして両手を上げ
「あっやしいわね〜…………あんたならあたし達の知らない間に自分の武器を領邦軍の連中からくすねていそうだけど?」
シャロンの言葉を聞いたサラはジト目でシャロンを見つめ
「サラ様は私を買い被りすぎです。第一そういう事に関しましては”漆黒の牙”――――サラ様もご存知の今は遊撃士であるヨシュア様の専門分野ですわ。―――それにプリネ姫達に加えてレオンハルト様までいる以上、例え武器があったとしても私如きの腕では勝ち目はありませんわ。」
サラに見つめられたシャロンは苦笑した後静かな表情でプリネ達を見つめて言った。
「―――よく言う。貴様は多数を相手にした戦いが得意分野だろうが。どれほどの多くの敵がいようと、今まで得意のワイヤーで敵の動きを封じ、一瞬で仕留めてきただろうが。」
シャロンの言葉を聞いたレーヴェは不敵な笑みを浮かべ
「ですからそんなに警戒しないで下さいよ。第一今は”そちらのお仕事”は休業中ですわ。今の私はラインフォルトグループに仕えるメイドですので。」
シャロンは微笑みながら答えた。
「…………その言葉、信じていいのですね?
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