外伝〜トールズ士官学院制圧作戦〜中篇
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ン皇女が敵国の手に落ちたというのか!?」
「何という事じゃ………………」
「し、しかもルーファス様まで討死されるなんて…………!」
「……………………………」
ナイトハルト少佐は信じられない表情をし、ヴァンダイク学院長は嘆き、ハインリッヒ教官は表情を青褪めさせ、サラは目を伏せた。
「報告!ルーレも連合側に制圧され……バリアハート、ルーレを中心に連合軍が進軍し、次々と我が国が納める都市や町が制圧し続けています!ザクセン鉄鉱山も連合の手に落ちました!さらにはログナー侯爵を始めとした多くの貴族の方々も討死されました!!」
その時新たな兵士が慌てた様子で入って来て報告し
「なあっ………!?」
報告を聞いた隊長は口を大きく開けて絶句し
「―――――終わったな。この調子だとノルディスとヘイムダルが落ちる日も近いな。」
「…………これがメンフィル帝国の”本気”か…………いくら内戦で国内が安定していない状態とはいえ、わずか一日にしてエレボニア帝国を壊滅状態に陥らせるとは…………」
マカロフ教官は疲れた表情で溜息を吐き、ヴァンダイク元帥は重々しい様子を纏って目を伏せて唸り
「ア、アハハ…………本当にエレボニア帝国が滅びますね…………」
「古くより伝統があるエレボニアが滅ぶなんて………………わ、私達はこれからどうなるんだ…………?」
「空の女神よ……どうかエレボニアの民達にお慈悲を…………」
「お願いします……私はどうなっても構いません……どうかその代わりに生徒達の命を助けてあげてください…………!」
トマス教官は大量の冷や汗をかきながら呟き、ハインリッヒ教官は表情を青褪めさせ、ベアトリクス教官とメアリー教官はその場で強く祈り
「クッ…………!肝心な時に軍人として国の窮地に戦えないとは……!」
「…………会長がご無事だとよいのですが…………それに今回の戦争でザクセン鉄鉱山が制圧された事に加えて多くの株主の方達――――ログナー侯爵閣下達が亡くなった事により、多くの貴族が滅ぶか取り潰しになった事はラインフォルトグループにとっても大打撃ですし…………このままだとラインフォルトグループは下手をすれば倒産してしまいます…………」
ナイトハルト少佐は悔しそうな表情で唇を噛みしめ、ラインフォルト家に仕え、”Z組”の寮の管理を任されているメイド―――シャロン・クルーガーは心配そうな表情で呟き
「…………恐らく遊撃士協会も”百日戦役”の時のように仲裁には動かないでしょうね。遊撃士協会はエレボニア帝国軍の手によって多くの支部が撤退させられたのですから…………」
サラは重々しい様子を纏って呟いた。するとその時扉が斬撃によって真っ二つにされて破壊され、そこからプリネ
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