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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜Z組の決意〜
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すぐに我に返って緊張した様子で答えた後、不安そうな表情で尋ねた。そしてリアンヌはヴィクターにした同じ説明をアリサ達に話した。

「……”平民達の為にエレボニアを滅ぼす”か。内戦を起こした”貴族派”と”革命派”、そして”エレボニア帝国自身”を滅ぼし、メンフィルとクロスベルという新たな”秩序”の元でなら平民達は穏やかに過ごせると貴女は考えたのか。」

「「…………………………」」

「た、確かに一理あるが……いくら何でも暴論すぎます!!”国”自体を滅ぼした挙句、他国に支配された方がまだマシだなんて……!支配された地域の人々が今度、どのような苦境に立たされるのか考えた事はあるのですか!?」

リアンヌの説明を聞いたユーシスは重々しい様子を纏って呟いた後皮肉気な笑みを浮かべ、アリサとラウラは複雑そうな表情で黙り込み、マキアスはリアンヌから目を逸らしながら言った後、リアンヌを睨んで尋ねた。

「実例としてメンフィル領となった元エレボニア領の民達の暮らしは以前より豊かになり、穏やかに過ごしていますから、大丈夫でしょう。」

「それは…………」

「そ、そういえば……クラブにいるメンフィル領出身の人から聞いた事があるよ……メンフィル領になってからは納める税金が安くなって生活に余裕が出た上、頻繁にメンフィル兵達が街道の魔獣を退治してくれるって…………」

「……俺も中将から聞いた事がある…………メンフィルは敵には容赦ないが、民に対しては平等に扱うと。」

リアンヌの答えを聞いたマキアスは答えが見つからず黙り込み、エリオットは複雑そうな表情で呟き、ガイウスは静かな表情で語り

「フン、それに比べて今のエレボニアはこの有り様だからな…………よりにもよって侵略された国に平民共の生活を指摘されるとは……エレボニアも墜ちたものだな。」

ユーシスは鼻を鳴らした後不愉快そうな表情をした。

「クロスベルと共に挟撃を仕掛けた事によってもはやエレボニア帝国は風前の灯と言っていいでしょう。既にバリアハート、ルーレもメンフィルとクロスベルの連合軍によって先程制圧されたとの情報が入りました。」

「ええっ!?」

「馬鹿なっ!?”四大名門”の本拠地が1日で同時に3か所も制圧されただと……!?」

リアンヌの説明を聞いたアリサとユーシスは驚き

「―――さらに。ザクセン鉄鉱山も制圧され、”ラインフォルトグループ”の兵器開発工場も全て連合側が差し押さえました。もはやエレボニア帝国側は抵抗できる力は現存の戦力のみと言っていいでしょう。エレボニア帝国が滅ぶのも時間の問題です。」

「そ、そんな!?そんな事をされたら、”ラインフォルトグループ”は……!」

「倒産確定…………武器を主力に売っていた”ラインフォルト”としては兵
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