暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜強豪達の蹂躙〜
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同日、18:30――――



カルバード共和国へと進軍したギュランドロス達はいくつかの部隊に分かれて次々と共和国軍を撃破し、カルバード領を制圧し続けていた。



〜カルバード共和国・東方人街〜



「敵襲―――ッ!クロスベル、メンフィルの連合軍が街道の部隊を壊滅させてこちらに急行しているっ!急ぎ迎撃態勢を取れ――――ッ!」

「馬鹿な!?もうここまで来ただと……!」

「クソ……!どうしてメンフィルは連中と手を組んだんだ!?」

慌てた様子で街に入って報告した兵士の言葉を聞いた街中にいる兵士達は混乱し

「うわああああああっ!?」

「女神さまあああああっ!?」

「誰か助けて――――ッ!」

市民達は悲鳴を上げてバラバラに分散して逃亡し始めた。

「市民の方々!貴方達は俺達が誘導する!だから落ち着いてくれっ!」

するとその時武道家の姿をした遊撃士――――ジン・ヴァセックが多くの遊撃士達を引き連れて声を上げた。

「あ……!」

「ふ、”不動”のジンだ……!」

「それに他の遊撃士の人達もいるわ……!」

ジンの叫び声に気付いた市民達はジンやジンの背後にいる多くの遊撃士達に気付いて明るい表情をし

「遊撃士協会支部は中立地帯です!市民の皆さんは我々の誘導に従って落ち着いて避難してください!」

「万が一連合軍が襲ってきても私達が守ります!」

「おお……!」

「さすがは遊撃士だ……!」

他の遊撃士達の誘導に従って次々と避難を始めた。

「……………………」

ジンは複雑そうな表情で黙って街道方面を見つめていた。

「”不動”殿!何とか遊撃士協会に戦闘を仲裁してもらえないだろうか!?」

その時兵士達の隊長がジンに近づいて尋ねたが

「……申し訳ないがそれはできない。本部からの命令でメンフィル・クロスベル連合によるエレボニア、カルバード侵略の仲裁は一切するなとの命令が来ているし、万が一俺達が命令を破って仲裁にしに行ったとしても向こうは相手にもしてくれないだろう。」

「なっ!?”百日戦役”では仲裁したというのに一体何故だ!?」

重々しい様子を纏って答えたジンの答えを聞いて信じられない表情で声を上げた。

「それは俺達の方でも聞きたいぐらいだ。―――せめて市民の避難に関しては俺達も力を貸す。戦闘に関してはそちらで頑張ってくれ。武運を祈っている。」

「クッ…………!肝心な時に命惜しさに力を貸さないとは……!所詮は民間人の集まりか……!」

ジンの答えを聞いた隊長はジンを睨んで恨み言を言った後ジンから離れて行った。

「…………あんた達は一体何を考えてこんなゼムリア大陸を大混乱させるような事を起こしたんだ…………
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