外伝〜アンゼリカの道〜
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ったし、父上自身も自分の意向に従わない私を厄介者扱いしていたからね。それに私も貴族の”しがらみ”にはうんざりしていたからね。貴女達が”ログナー侯爵家”を滅ぼしてくれたおかげで、ようやく私も”ログナー侯爵家”の枷が取れたよ。」
「……………それでわらわに聞きたい事とは何だ。」
アンゼリカの説明を聞いて考え込んでいたエイフェリアは尋ねた。
「まず私の身はどうなるのかな?あ、先に言っておくけど私は貴女達に逆らうつもりなんてこれっぽちもないよ。私は武術を嗜んでいるけど、いくら何でもこの状況で戦っても犬死する事は理解しているし、父上の仇を取るつもりなんてさらさらないし。」
「…………話を聞く限り、わらわ達に対して敵対心を持っておらぬようだからすぐにでも自由の身にしてもよいが?ログナー侯爵家が滅んだ今、もはやお前には何の力もないしな。せめてもの慈悲として”ログナー侯爵家”の財産のおよそ10分の1を与えよう。”ログナー侯爵家”がどれ程溜め込んでいるかは知らぬが……少なくとも自分の新たな未来を見つけるまでの生活費ぐらいはあるであろう?」
「まあね…………もう一つ聞きたい事があるのだけど…………――――ルーレの市民達やザクセン鉄鉱山はどうするつもりなのかな?」
エイフェリアの答えを聞いたアンゼリカは口元に笑みを浮かべた後真剣な表情で尋ねた。
「ルーレに関しては予めメンフィルとクロスベルの共同で納める話が決められていてな……恐らくだがメンフィルとクロスベル……両国の”民”として扱う事になるだろう。勿論民として扱うからには民達を虐げるつもりは一切ない。それとザクセン鉄鉱山については今後はメンフィルと協力して鉄鉱山の発掘を行い、資源をメンフィルと分担する事になる。」
「……………………鉄鉱山に勤めているラインフォルトの鉱山員達はどうするつもりだい?」
「ザクセン鉄鉱山がメンフィルとクロスベルの所有物になった以上、一度ラインフォルト社の鉱山員達には鉱山から退去してもらう。―――勿論、メンフィルとクロスベルに雇われる形でもいいのなら鉱山員として再び雇う事も鉱山員達に提案する上、給与も今までの倍は出すつもりだ。」
「なるほど…………それを聞けて安心したよ…………どうやらエレボニアはこのまま滅んだ方が民達にとってはいいようだね……」
エイフェリアの説明を聞いたアンゼリカは安堵の表情になった後皮肉気な笑みを浮かべて言い
「……………エイフェリア元帥殿。クロスベル、メンフィルがルーレを含めたノルティア州の領地経営をする際、どうか私を二国の”部下”として雇って頂きたい。」
頭を深く下げて意外な事を言った。
「あら。」
「ム…………?理由を聞いてもいいか?」
アンゼリカの言葉を聞いたリューンは目
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