107部分:第十二話 ベルゼブブのカナンその八
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のはなかった。
「積尸気冥界波!」
技の名前を叫ぶと共に指から光が放たれた。そうしてその光がインプ達を撃っていく。一瞬のきらめきが終わったその後には技を放ったデスマスクとサガ以外には誰もいなかった。
「じゃあ、帰るか」
「積尸気冥界波か」
サガは動かなくなったインプ達を見下ろしつつ今のデスマスクの技の名を呟いた。
「恐ろしい技だな。これだけの数の相手を一度に葬り去るとはな」
「あんたもそうだと思うがな」
「恐ろしい男だ」
デスマスクの言葉には返さずに彼を称賛してみせた。
「味方とはいえな」
「それは俺の台詞なんだがな」
マントを翻し歩きだす。サガに背を向けた時に言った言葉だ。
「あんたとは。やり合いたくはねえな」
「黄金聖闘士ならばお互いにな」
「そういうことだな」
今度はにこりともしていなかった。
「もっとも。最強はこの俺、デスマスク様だがな」
「その自信は買おう」
最後は笑顔だった。かくしてドイツでの聖闘士と狂闘士の戦いは終わった。しかしそれで終わりではなかった。戦いはまだ続くのだった。
第十二話 完
2008・9・19
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