エアコンは28℃で
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「 セミが鳴いてますね 」
「 ここ3ヶ月くらいはずっと鳴いてますね 」
「 暑かったですもんね 」
「 夏ですから 」
「 ですねぇ 」
夏もそろそろ終わりかと思いつつ、まだまだ暑い日が続く昼下がり。
今日も相変わらず縁側で2人並んでりんご酢を飲んでいた。
「 ...何でりんご酢? 」
「 夏バテ防止に効くらしいので。最近のは美味しいし 」
「 んー、あんまり好きじゃないかもです 」
「 そですか。...ちょっと待っててくださいね 」
僕はコップを受け取ると台所へ向かう。
昨日まで降っていた雨も止み、夏らしい晴天が空を覆っている。
雨上がりの湿気を多く含んだ空気が体にまとわりついて汗が止まらない。
あまりの暑さにシルメリアは普段の和装から短パンTシャツに着替えているようだが。
「 おまたせー、ほい 」
「 どうも。何か入れました? 」
「 ええ、まぁ。飲んでみてください 」
「 ...ん、さっきより飲みやすいですね 」
「 ハチミツを混ぜてみました 」
「 お手柄です 」
「 どうも 」
大きめのグラスに入った黄金色の液体がみるみる減っている。
お気に召して頂けたようだ。
「 そうめん美味しかったです 」
「 また作りますね 」
「 うどんも美味しかったです 」
「 そうですか、良かったです 」
「 この世界の食べ物はとても美味しいです 」
「 たくさん食べてってくださいね 」
暑い季節の冷やし麺類にすっかりハマッているようで。
「 そういえば、夏は太りやすい季節らしいですね 」
女神が固まった。
「 基本的に気温が高いので、カロリーを消費して体温を上げる必要も無いですし、汗をかくので濃い味付けの料理を多く食べるのが原因らしいですよ 」
「 そうですか...では、うどんのようなあっさりしたものを食べていれば問題はなさそうですね 」
「 と、思いますか? 」
「 え? 」
ニヤリと笑ってみせて、続ける。
「 太る原因はいろいろありますが、油っこい物を食べなくても太ってしまうことがあるのです! 」
「 そ、そんなっ! 」
「 原因は炭水化物。あなたの好きなうどんやその他麺類(※蕎麦を除く)は、ほとんどの原料が小麦粉。実は...炭水化物の塊なのですよ? 」
「 最近なんだか着物が少しキツイと思ってたのにはそんな理由が... 」
「 でも大丈夫、実はりんご酢にはダイエット効果があるのです! 」
「 え、これにですか? 」
女神様はほとんど氷だけになったグラスを覗き込む。
「 りんご酢に限らず、お酢にはいろんな効果があります。含まれるクエン酸で脂肪代謝や脂肪燃焼効率を向上させる効果もありますよ 」
「 なるほ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ