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機動戦士ガンダム0091宇宙の念
宇宙編
月決戦編
第38話 白い悪魔2
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に相応しい姿だった。
連邦のニュータイプ、アムロ・レイ…
「フッ…」
しかしメイソンは決して退かなかった。
それは虚栄や強がりではなく。
パイロットとしての血が騒いでいた、からである。
「食い止める…!」
ランチャーの二射を躱し、肉薄するザクIII。
「この間合いなら??」
サーベルを、間一髪で手首から発生させたビームトンファーで抑え込まれた。
「避けた??こいつ、やるぞ??」
リガズィのバルカンが薄く辺りを照らし、ザクIIIの腕部を破壊した。
「しかし、見える??」
アムロとメイソンの差はその初動の違いである。
ニュータイプ特有の勘とも言うべき行動の読みは、戦闘の僅かな隙の合間では決定的な武器となる。
「くっ、止められた!」
メガランチャーの先端がビーム刃を形成する。
ザクIIIも、弾かれたサーベルをスカートアーマーのサブアームで掴み、切り結んだ。
干渉の光が広がり、幾度も2機がぶつかり合う。
「なんて…やつだ…」
アムロは、敵部隊を突破し、母艦を攻撃することこそ作戦の本質と承知していた。
しかしここで正面から戦い消耗するよりも、ジェガン部隊を温存した方が後の艦隊攻撃が有利に働く。
更にラー・カイラムからは第二攻撃隊が出撃しており、ここで敵を足止めすることは重要な意味を持った。
対艦装備のジェガンでは、むしろ足手まといになると判断したアムロは、先に後退させたのだった。
「そこ??」
リガズィのビームライフルがザクの脚部を貫いた。
「チッ!」
一瞬早く対応できたことでビームは間一髪足部を掠めた。
後退の姿勢を見せたザクに迫るリガズィ。
その時、アムロの脳裏に電光のような思考が奔る。
「来る??」
戦艦の主砲級のビーム光がリガズィの間近でデブリを溶解させた。
「始まったか??」
「艦隊からの砲撃だと??」
集中する火線に乗じて、母艦へと向かうザクIII。
しかし、アムロは砲火を物ともせず追撃する。
「このビームの中を…!しかしお前に構っている暇はない??」
目前のデブリを急制動で横に回避するメイソン。
「捕まるものか!」
対するリガズィは上昇し、デブリを蹴り上げザクの上方に付いた。
「止める??」
リガズィがバックパックから射出されたサーベルをつかむや否や、回転させて投げつけた。
慣性によってまっすぐ飛んで行ったサーベルが、ザクIIIの目前で弾け飛んだ。
「くっ??干渉が????」
砲撃をサーベルの干渉によって拡散させ、ショットガンのようなビーム弾を受けたザクIIIの動きが一瞬止まる。
「そこ!」
リガズィのビームライフルが放った粒子塊は光速でザクのコックピットを貫いた。
「??…??……」
融合炉に直撃し、激しい爆光が辺りに奔る。
周囲のデブリを瞬時に溶解させ、
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