装甲車両解説(日本編)その1
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れを挟む形で潜水用逆流防止弁が付いた排気管がある。その上部に変速操行機オイルクーラーとラジエーターがある。操縦席の右側が予備弾薬庫となっている。
また、先々代の61式戦車、先代の74式戦車と、伝統的に踏襲されてきたヘッドライトの位置(左右フェンダー先端の上方)が、本車からは車体正面装甲板の左右両側となった。90式戦車は北海道の地形や道路条件を想定して開発されたものであり、他地域でのより柔軟な運用を行うには更なる小型軽量化が望ましいとされた。このため、後継の10式戦車は40t級の戦車として開発されている。
砲塔内の車長席には正面に照準潜望鏡、
潜望鏡操作パネル、
サーマルモニター、
照準器ハンドルなどがある。潜望鏡操作パネルには28個のスイッチとランプがあり、車長はこれらを見る事で自らの車輌の状態を知る事ができる。また、車外の車長用視察・照準装置を介して外の様子を知ることができる。車長席側の装填装置にはハンドルを取り付ける穴があり、
装填装置が使用不能になったとしても、
車長がハンドルを取り付けて回すことで弾薬を装填できる。
砲手席には正面とサイドにパネルがあり、正面のパネルには14個、サイドパネルに20個のスイッチが備わっている。砲手席左側には無線装置がある。照準ハンドルには追尾スイッチ、角速度ボタン、
レーザー発射スイッチ、撃発安全レバー、撃発ボタンの計5個のボタン・スイッチがあり、両手の指を使い操作する。砲塔後部にはラックと、
円筒形の風向センサーを備えている。
懸架装置は、前側の第1転輪と第2転輪、
後側の第5転輪と第6転輪が油気圧式、
中央の第3転輪と第4転輪はトーションバー式というハイブリッド式サスペンションとなっている。
車体を前後に傾斜させる機能と、車高を昇降させる機能により、丘などの稜線を利用した射撃において効率的に車体を隠すのに役立つ。74式のように左右に傾斜させることはできない。制動能力は高く、全制動時では時速50kmの速度から2m以内で停止可能。
ストレートドーザを装着した車両も存在し、待ち伏せなどでの陣地構築の際に用いられる。また、
専用の装備を持つ一部の車両は車体前面に92式地雷原処理ローラが装着できる。
更に諸外国戦車との比較では90式が装備していないC4I機能を諸外国の最新鋭戦車が装備しているので、現在90式戦車には次々と戦車連隊指揮統制システム(T-ReCs)端末の搭載が開始されている。
ただし、90式の内部スペースや給電能力の制約により、これ以上に高度なC4I機能の付加は困難であるとされている。このことから、より充実したC4I機能などが付与された後継の新主力戦車として10式戦車が開発された。
「銀座事件」の際に出動し、国会議事堂前に展開した
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