装甲車両解説(日本編)その1
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ス以外の西側諸国の戦後第3世代MBTの主砲に採用された。
中でもラインメタル社製のRh120およびその派生型が大きなシェアを占めており、
ドイツのレオパルト2戦車に採用されたのを皮切りにアメリカのM1A1およびA2戦車(改修型のM256)、
日本の90式戦車、
韓国のK1A1戦車(M256のライセンス生産型のKM256)などに採用されている。
90式戦車の主砲は基本的にオリジナルのRh120と同じであるが、日本製鋼所が開発した自動装填装置と組み合わせることで装填手が不要となったため、乗員が61式、74式戦車の4名から3名に減らされている。この自動装填装置は回転式のベルトコンベアのような構造になっており、砲塔内の砲手もしくは車長が装填したい弾薬の選択スイッチを入れると、砲塔後部のバスルに収容されている弾薬から選択された弾種を選んで装填トレイに搭載し、
装填トレイが前進してラマーで弾薬を主砲の砲尾に押し込むようになっている。
弾薬の装填は4秒以内に完了するといわれており、装填手が人力で弾薬を装填するレオパルト2戦車やM1戦車、メルカヴァ戦車などより迅速に射撃を行うことが可能である。しかし実戦経験が豊富なイスラエル軍は、「戦車の乗員は掩体構築や車両整備、周辺警戒などで最低4名必要であり、自動装填装置を搭載して乗員を3名に減らすのは好ましくない、熟練した装填手なら自動装填装置と変わらない速度で装填を行える」と主張しており、自動装填装置の採用には賛否両論あるようである。更にメルカバやM1エイブラムスのように、技術的には可能とされながらも乗員減のデメリットを考慮し、自動装填装置の搭載を見送った例もある。
弾種はAPFSDS(120mm TKG JM33装弾筒付翼安定徹甲弾)とHEAT-MP(120mm TKG JM12A1対戦車りゅう弾)を使用する。
この120mm滑腔砲用砲弾の薬莢は、焼尽薬莢と呼ばれるもので、底部を残して燃えて無くなる仕組みで、射撃後に空薬莢を捨てる必要がない。
照準具安定装置、
自動装填装置、熱線映像装置、各種のセンサーと連動したデジタル計算装置を備え、照準具安定装置の自動追尾機能は車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても常に目標を捉え続け、砲を目標に指向できる。
90式戦車の主砲に使用する弾薬は運動エネルギー弾がJM33 APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)、化学エネルギー弾がJM12A1 HEAT-MP(多目的対戦車榴弾)で、その他に演習・訓練用の00式演習弾が用意されている。
JM33 APFSDSはラインメタル社が開発したDM33 APFSDSをダイキン工業がライセンス生産したもので、
射距離1500mで499mm、2500mで459mmのRHA(均質圧延装甲板)を貫徹す
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