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ゲート 代行者かく戦えり
装甲車両解説(日本編)その1
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れているが、73式装甲車と違ってパワーパックとして一体化されているため整備性が大きく向上している。


浮航性は仕様に盛り込まれなかった。
これは、道路網が発達して大抵の河川には橋が架かっている国内では必要性が低いと判断されたこと、より重量の大きい戦車は施設科(工兵)の架橋・渡河の支援が不可欠であり、
その戦車と共同行動をとるのであれば浮航性は必須ではないこと、そして車体の軽量化(その有力な手法であるアルミ化)に起因する防御力の低下や価格の上昇を忌諱したことが原因である。


主武装に、歩兵戦闘車としては強力なエリコン社の90口径35mm機関砲KDE(日本製鋼所ライセンス生産)を備えている。
エリコンKDE 35mm機関砲は、低高度防空用として有名なエリコンKDA 35mm機関砲をもとに砲尾を短縮するなどして軽量化したものである。
その分だけ発射速度が低下しており、KDAが600発/分であるのに対してKDEが420発/分である。


使用する弾薬は35x228mm弾、APDS(装弾筒付徹甲弾)やHEI(焼夷榴弾)等の弾種が用意されており、APDSはは撃角90°距離1000mで90〜100oの装甲を貫通、撃角60°の場合射距離500mで80o、1000mで45mmの貫徹力を持つ。航空機への対空射撃も行える。即応弾はAPDSとHEI各30発の合計60発。30発入りのマガジンを用い、それぞれ砲の左右から給弾する方式となっている。


砲塔両側面には各1基ずつの79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置(略称:重MAT)を装備している。重MATは対戦車用はもちろんのこと、対上陸用舟艇用の弾頭もある。
重MATの照準・誘導サイトは35mm砲右側にあり、普段は前扉が閉じられている。
重MATの再装填は車外より行なう。


重MATは赤外線半自動誘導方式で最大有効射程は約4000m、最大飛翔速度は約マッハ0.7。弾数は6発で、
内2発はランチャー内部、残り4発は車内弾薬庫内で保管し、
発射後に射手が自ら再装填を行う。この他に副武装として機関砲同軸に74式車載7.62mm機関銃を装備するほか、砲塔両側面に発煙筒を4基ずつ装備する。また、
砲塔上部前面には、
車長及び砲手用の照準サイトがそれぞれ設けられている。


乗員は、操縦士が車体前部右側に座り、
砲塔右側に車長、
左側に砲手が座る。
兵員は操縦士の後ろ側に1名が乗車できるほか、車体後部の兵員室に背中合わせに6名分のシートがあり、シートの間は35mm口径弾や重MATの予備弾保管庫となっている。車体前部右側は操縦手席となっているため、73式装甲車までの前方機関銃は無くなった。


その後ろにも座席があり、砲塔の脇は非常に狭い通路になっている。車体後部は兵員室になって
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