装甲車両解説(日本編)その1
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み式シートが備えられている。
兵員の乗降は車体後面に設けられた観音開き式のドアから行うが、兵員室上面にも大型の両開き式ハッチが備えられている。また車体左右側面に各2基ずつと、
後部ドアに2基のT字型のガンポートが設けられており、乗車戦闘を行えるよう考慮されている。このように旧式の兵器だが戦車と同じく装軌式なのでインフラの整っていない特地にも派遣されており、
96式では運用が難しい悪路などで運用されている。
73式装甲車は車体が軽量な防弾アルミ製であるため、アメリカのM113装甲兵員輸送車と同様に履帯による推進で浮航可能となっているが、
波切り板、転輪に装着する浮航フロート等の取り付けに約30分を要し、またこれらの浮航キットが常時搭載されていないので、浮航能力を持つこともできると言った方が良いように思われる。
現在では国内の河川の護岸整備が進み、
陸上自衛隊の施設科部隊に81式自走架柱橋などの本格的な架橋装備が行き渡っているので、このような車両独自の浮航装備の必要性は薄いと思われてきた。また、装甲面では世界的にも高熱や被弾に弱いアルミ製車両は使用されなくなってきており、その点からも時代遅れとの指摘は多い。この兵器は師団/旅団の戦車大隊の各戦車中隊本部や、方面の施設群(施設大隊など)に配備されている。現状では96式装輪装甲車が後継車として配備が進んでいる。
「89式装甲戦闘車」(180両)
全長:6.8m
全幅:3.2m
全高:2.5m
重量:26.5t
速度:70km/h(不整地)
行動距離:450km
主武装:90口径35mm機関砲KDE(480発)
副武装:79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置×2 74式車載7.62mm機関銃(4800発)
エンジン:三菱6SY31WA型
水冷4サイクル直列6気筒ターボチャージド・ディーゼル
乗員:3名+兵員7名
89式装甲戦闘車は、
戦車に随伴する装甲兵員輸送車に武装と装甲を施した車両として開発された、
日本の陸上自衛隊が運用する歩兵戦闘車(IFV)である。陸上自衛隊は、これまで装甲兵員輸送車として60式装甲車および73式装甲車を装備してきたが、戦車と共に行動する普通科隊員の装甲強化、支援火力の強化が望まれていた。1980年より三菱重工業による開発が始められ、実用試験を経て1989年に制式採用された。
車体は圧延防弾鋼板を使用しており、
アルミ合金製の73式装甲車よりも生存性が向上している。
砲塔と車体は兵員輸送車と砲塔架台車を兼ねているため、
全高が74式戦車や翌年に制式化された90式戦車よりも高くなっている。車体前部左側にはエンジンと変速・操向機が搭載さ
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