装甲車両解説(日本編)その1
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離して別々に輸送する必要があった。
10式は74式と同じ輸送インフラを利用できるよう小型軽量化され、全備重量は約44tとし、約4t分の装甲などを取り外すことで73式特大型セミトレーラの最大積載量に収めている。
現在配備は主に74式を装備していた本州や九州などに展開する戦車部隊を中心に着々と更新が進んでおり、今後は同じく新しく開発された16式機動戦闘車と共に21世紀の機甲部隊の中核を成す予定である。そして90式と比べて軽い重量なので特地でも使用できると判断され、試験運転も兼ねて自衛隊特地派遣部隊に12両ほど送られている。
「73式装甲車」(320両)
全長:5.8m
全幅:2.9m
全高:2.21m
重量:13.3t
速度:55km/h(不整地)浮航 10km/h
行動距離:400km
武装:74式車載7.62mm機関銃(4800発) 12.7mm重機関銃M2(砲塔上面1200発)
エンジン:三菱4ZF 2ストロークV型4気筒空冷ディーゼル
乗員:4名
73式装甲車は、60式装甲車の後継として開発された国産のAPC(装甲兵員輸送車)である。小銃班の改編により、定員10名の60式装甲車では1個班11名が乗車できず、またNBC装備が無い等の理由により新型装甲車「SUB」が開発されることになった。部分試作は1967年に三菱重工業の手で開始され、翌68年には「SUT」と呼ばれる試作車体が完成しているが、エンジンの試作はこれより前に始められている。
この三菱が開発したZFシリーズの空冷ディーゼル・エンジンは、必要な出力に合わせて気筒数を増減させた同系列のエンジンを各種の装甲車両に搭載することで部品を共通化し、整備補給を容易にする目的で開発された。
基本的なレイアウトは車体前部右側に操縦手席、前部左側に74式車載7.62mm機関銃の銃座と前方銃手席、その後方中央に車長席というもので、車体中央部左側にエンジン、反対の右側に12.7mm重機関銃M2の銃座と銃手席が置かれ、車体後部は兵員室となっている。全体的なデザイン及び車内レイアウトは60式を踏襲しており、車体前部右側に操縦士席、左側に銃座と前方銃手席がある。
M2重機関銃は、6基のペリスコープが備えられた手動旋回式のキューポラに取り付けられており、車内からリモコン操作が可能となっている(その代わりに対空射撃能力はほとんど無い)。車体は60式より1m延長され、兵員室上面に大型の両開き式ハッチを備え、
側面にT字型のガンポートが6箇所設けられている。また車体後部の左右端には、3連装の発煙弾発射機が各1基ずつ装備されている。後部兵員室には8名の完全武装の兵員が搭乗でき、向かい合わせに左右各4席ずつ折り畳
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