102部分:第十二話 ベルゼブブのカナンその三
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ブブは地獄を司る魔神とな」
「そういやそうだったかな」
惚けたのは言葉だけだった。今はその顔も真剣だった。
「忘れたぜ」
「ならば思い出させてやろう」
右手に集まっていたのはまた黒い何かだった。それはデスマスクもはじめて見るものだった。
「何だそれは」
「黒い光だ」
「黒い光!?」
「見たことはあるまい」
表情はない。声だけで笑っている。
「この光はな」
「噂には聞いていたがな」
その光を見ながら答えるデスマスクだった。
「この目で見るとは思わなかったぜ」
「そうか。やはりな」
「それではだ」
黒い光が次第に集まっていく。今それをデスマスクに向けていた。しかしデスマスクはそれを見ても悠然としていた。余裕を変えはしていなかった。
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