機動戦艦ナデシコ
1430話
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あれば、大人しく降伏して下さい! このまま同胞同士で争っていても、それは意味がありません! また、草壁中将には戦力的な問題もある筈です。既に報告が届いていると思いますが、虫型戦闘機械を含む生産プラントのうち、7割程をこちらで確保しています。今はまだいいですが、長期戦になれば間違いなく草壁中将の方が不利になるでしょう。だからこそ、今のうちに……まだ戦闘が始まってからそれ程経っていない今のうちに名誉ある降伏を! 同胞同士で争うといった悲しい真似は止めにしましょう』
生産プラントの7割。これがどれ程の意味を持っているのかというのは、恐らく草壁が一番分かっているだろう。
それこそ向こうにとっては致命的な被害だという事も。
何しろ生産プラントの殆どをこっちが確保したとなると、向こうは新たに兵器を生産出来ないのだから。
無人機同士が争えば、同じような性能だけに当然消耗戦となる。
そして回復の速度は明らかにこちらが上なのだ。
草壁が勝つ方法としては、持久戦に持ち込ませないで現在所有している無人機を使って一気にこっちを攻め落とすしかないが……シャドウミラーがいる状況でそんな真似が出来る筈もない。
つまり、現時点で草壁は詰んでいるという事になる。
草壁も、それが分かっているからこそこうして言われ放題になりながらも反撃してこないのだろう。
メディアを使った情報戦をやってもよさそうなものだが、今の草壁にそんなつもりはないらしい。
向こうが何を考えているのかは分からないが、現状では一方的にこっちが有利となる。
そして……白鳥の映像が流されてから数時間後、草壁はどこへともなく姿を消したのだった。
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