外伝〜アルフィン皇女の決意と覚悟〜
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いずれは”化ける”可能性は十分にある。」
尋ねられたヴァイスは口元に笑みを浮かべて答えた。
「あ、あの…………?一体何のお話をされているのですか……?」
その時アルフィン皇女は戸惑った表情で尋ねた。
「――――いずれわかる。それよりアルフィン皇女……いや、アルフィン。お前の願い、確かに聞き届けた。必ずやセドリックを立派な為政者に育て上げて、いずれ我がクロスベル領となる領地を任せよう。――――それも小さい領地どころか、大きな領地を任せよう。例えばこのバリアハートのような領地をな。」
「本当ですか!?ありがとうございます…………!空の女神よ、貴女のお慈悲に感謝致します……!」
ヴァイスの答えを聞いたアルフィン皇女は明るい表情をして立ち上がった後その場で祈り
「――――ただし、先程の条件―――お前が俺の妻の一人となる事は確定事項だ。しかも正室ではなく、側室という形だ。それはいいな?」
「…………はい。皇族ですからいずれ政略結婚する事はわかっていましたし…………覚悟はできています。」
真剣な表情で自分を見つめて言ったヴァイスの言葉にアルフィン皇女は寂しげな笑みを浮かべて頷いた。
「とは言っても俺は女性全員を等しく愛し、幸せにする主義だからな。いつか必ずお前に俺を惚れさせ、俺の妻となったことが幸せである事を思い知らせてやろう。何せ俺の好きな物の一つは女性の笑顔であり、嫌いなものは女性の涙だからな!」
そしてヴァイスは口元に笑みを浮かべてアルフィン皇女を見つめて答えた後笑顔になり
「まあ…………クスクス…………本当にオリヴァルトお兄様のお話通りの方ですね。エレボニアでは”帝国の至宝”と称されているこの私を娶るのですから、ちゃんと私を幸せにしてくださいね♪」
ヴァイスの答えを聞いたアルフィン皇女は目を丸くした後微笑み、そしてからかいの表情になってヴァイスを見つめて言い
「フッ……任せておけ。それとお前もいずれは俺の妃の一人になるのだから、立派な姫君へと育てるつもりだから弟同様さまざまな事を教育するつもりだから覚悟しておけ。教育とは言っても勉強ばかりでなく、外に出て民の生活を知り、民の声を聞く事もある。――――”真の皇族”になる道は生半可な道ではないぞ?」
「フフ、望む所ですわ♪」
口元に笑みを浮かべて言ったヴァイスの言葉を聞いたアルフィン皇女は嬉しそうな表情で言った。
「え?え??」
「フウ…………どうせその事に関してはそのままだろうと思っていましたよ…………」
二人の様子を見たセドリック皇子は首を傾げ、リセルは呆れた表情で溜息を吐いた。
「―――さてと。俺はリウイ達にアルフィン達の件や今後についての話し合いに行って来る。リセ
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