暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜アルフィン皇女の決意と覚悟〜
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皇女が振り向いてセドリック皇子を見つめ

「”アルノール”の名に恥じない為政者になってね…………」

優しげな微笑みを浮かべて言い

「アルフィン………………」

アルフィンの微笑みを見たセドリック皇子は呆けた表情で黙り込んだ。

「さあ…………どうぞ…………好きなだけ私を犯してください……………まだ殿方には肌すら見せた事もありませんゆえ、陛下を喜ばせる事はできないと思われますので…………もしご不満でしたら、私にしてほしい事があれば命じて下さい…………陛下の望むままに奉仕を致します………………」

そしてアルフィン皇女はその場で跪いて静かな表情でヴァイスを見上げて言った。

「…………………………」

一方ヴァイスは真剣な表情でアルフィン皇女を見下ろし続け

「フフ………ハハ………ハハハハハハハハハハハッ!!」

静かな笑みを浮かべた後やがて大声で笑い始めた!


「え…………………」

突如笑い始めたヴァイスを見たセドリック皇子は呆け

「フフ…………どうやらアルフィン皇女はヴァイス様に”認められた”ようですね………」

リセルは微笑み

「あ、あの…………?私、何かおかしな事でも言いましたか…………?」

アルフィン皇女は戸惑った表情で尋ねた。

「いや………………何もおかしな事は言ってないさ。―――――見事な決意と覚悟だ!さすがは我が友、オリビエの妹だけはあるな。見直したぞ!………………今この場で先程までの貴女に対しての無礼や暴言を詫びよう。――――申し訳なかった。」

一方ヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた後嬉しそうな表情で答え、そしてその場で跪いてアルフィン皇女の目の前で頭を深く下げた。

「え?え??」

ヴァイスの行動を見たアルフィン皇女は戸惑い

「あ、あの………これは一体……?」

セドリック皇子は不思議そうな表情をしてリセルに視線を向け

「――――ヴァイス様がアルフィン皇女を認めた以上、ヴァイス様はアルフィン皇女の願いを聞き届け…………さらに今後アルフィン皇女のお辛い立場は少しは和らぐ事になるでしょう。――――そうでしょう、ヴァイス様?」

リセルは優しげな微笑みを浮かべて答えた後ヴァイスを見つめた。

「さすがはリセル。わかっているな。」

「これでも貴方の”元”正妃ですから。――――どうやらお二人をかつてのマルギレッタ姫のように育て上げるつもりですね?」

静かな笑みを浮かべて立ち上がりながら言ったヴァイスの言葉を聞いたリセルは苦笑しながら頷いた後微笑みを浮かべて尋ね

「ああ。まだ成人もしていないのにこれ程の決意と覚悟ができるくらいだ…………アルフィンは下手をすればマルギレッタをも超えるし、姉でこれなのだから弟の方も
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