外伝〜アルフィン皇女の決意と覚悟〜
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…立派な為政者に育て上げ、今後納める事になるクロスベル帝国の領地――――元エレボニア領の領主にしてください…………!どんな小さな領でも構いません…………!」
「ア、アルフィン!?」
頭を深く下げて言ったアルフィン皇女の言葉を聞いたセドリック皇子は驚き
「…………何故わざわざ反乱の可能性を自分から作る必要がある。万が一セドリック皇子を元エレボニア領の領主にでもすれば、その皇子を旗印にいずれ反乱が起きるぞ。」
「……………………」
ヴァイスは目を細めてアルフィン皇女を見つめ、リセルは警戒した様子でアルフィン皇女を見つめた。
「いいえ!絶対に反乱は起きませんし、起こさせませんわ!」
「…………何故、そんな確信した答えが言えるのか、その理由を聞こうか。」
真剣な表情で言ったアルフィン皇女の言葉を聞いたヴァイスは真剣な表情で促した。
「……何故なら…………セドリックの件を引き受けてくれる代わりに私が貴方の元に嫁ぐからですわ……!」
「ええっ!?」
「なっ!?」
そして若干頬を赤らめて叫んだアルフィン皇女の話を聞いたセドリック皇子とリセルは驚き
「……………………」
ヴァイスは呆けた表情で黙り込み
「――――なるほど。確かにお前を俺の妻の一人にしてしまえば、人質の役割にもなる上、エレボニア帝国の皇家であるアルノール家が俺達に忠誠を誓う証拠にもなり、エレボニアの民達もある程度納得するから、反乱の可能性はある程度潰せるな。」
すぐに気を取り直して納得した表情になった。
「それだけではありませんわ。敗戦国の皇族であるセドリックを立派な為政者へと育て上げる事で元エレボニア帝国の民達に対して、クロスベルが簒奪者の国ではなく慈悲深い国であると印象付けて反乱の可能性を大きく減らす事ができますし、皇族直系の血を引いている私を娶れば”国”としても周辺諸国から認められるはずです……!」
「ア、アルフィン………………」
「た、確かに我々にとっても利には適っていますね…………」
アルフィン皇女の答えを聞いたセドリック皇子とリセルは驚きの表情でアルフィン皇女を見つめ
「ほう?弟とは若干違うようだな…………」
ヴァイスは感心した後真剣な表情で考え込みながらアルフィン皇女を見つめ
「しかしお前はその発言に今後お前自身がどれだけ苦しめられる事になるのか気付いているのか…………?――――国を滅ぼした男にその身を蹂躙され、敗戦国の姫君として民に嘲られ続ける肩身の狭い立場で一生を過ごし……挙句の果てには生まれてきた子供、その子の血を引く子孫達もその血の系譜が途絶えるまで永遠に俺達から警戒され、決して良い立場にはなれないのだぞ…………?」
そして厳しい表情でアルフィン
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