第二十三章
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「各個だ」
「では」
「すぐにロイミュード達のデータから全て検証していこう」
こうしてだった、ライダー達は全てのロイミュードの検証をしていき一体ごとの長所と短所それに戦い方も把握していった。
そうしつつだ、ハートが腕を組んでこんなことを言った。
「正直ロイミュードは完全無欠と思っていたがな」
「ええ、それがですわね」
メディックも言う、微妙な顔になって。
「短所もあり」
「弱点も多いな」
「そうですわね」
「完璧じゃなかったな」
このことがわかったハートだった。
「俺にしても、やっぱりロイミュードも人間だったんだな」
「種族は違っててもな」
泊がハートに応えて言う。
「やっぱりな」
「人間の心があれば人間で」
「ロイミュードも人間だからな」
「弱点もある」
「そうだろうな」
「完璧な人間はいないか」
「ああ、だからこそ面白いんだ」
泊は笑ってこうも言った。
「人間ってやつはな」
「そうだな、確かにな」
ハートも泊のその言葉に頷いた。
「だから面白いな」
「そうだな」
「そして世の中に完璧なものはない」
こうも言ったハートだった。
「そういうことだな」
「ああ、それを勘違いするとな」
「おかしくなるな」
「御前はそうじゃなかったけれどな」
「いや、俺もだ」
考える顔でだ、ハートは泊に言葉を返した。
「それがわかっていなかった」
「そうか?」
「ロイミュードこそが最高の種族だと思っていた」
「御前は何処かでわかっていたと思うがな」
「そうだといいがな」
「俺はそう思う、しかしこの弱点を把握してだ」
そしてとだ、泊はここで話を戻した、そのうえで再び言うのだった。
「戦うか」
「はい、ロイミュードそれぞれに弱点がある」
ブレンもその目の光を強くさせていた、そのうえでの言葉だ。
「それを踏まえて考えていきましょう」
「考えていくとな」
泊はブレンにも応えて述べた。
「ロイミュードは個々で戦うと結構楽に倒せるな」
「俺達の戦闘力ならな」
詩島が続く。
「やれる、ただ数が違うんだよ」
「だからこうしてデータを頭に入れているとな」
「相手が数で来ても弱点を衝いていって一体一体すぐに倒していける」
「その分楽になる」
「ああ、だからだな」
「この連中のことは頭に入れておこう」
「決戦までにな」
「それからだな」
チェイスも言う。
「戦いに勝つのは」
「そうだ、戦いに勝つには頭も必要だ」
ベルトも泊の机の上から言う。
「記憶もだ」
「敵のことを把握する」
「敵を知り己を知るだ」
まさにというのだ。
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