鈍感兵長と夢中な私 2 リヴァイside
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廊下を歩いてると遠くに
男女が立ち話しているのが
見えた。
誰だ、あんな所で話をしてるガキ共は……
通行の邪魔だ。
5、6歩、近付いて誰なのか分かった。
エレンとエネだ……
それが分かった途端、いきなり足に重い負荷が
かかったように動けなくなった。
エネがエレンに笑いかけている。
何故か怒りが込み上げてきた。
リ「チッ。何だよ、この感じは…… 」
?「リヴァイ兵長、それは…
これだと思いますよ?」
リ「あ? これって何、だ… 」
声のした方を見ると俺に
話しかけてきたのは、
ハルカだった。
"これ"を示していたのは、
ハルカが持っている
紙の事だった。
そこには__……
________
六六魚
________
……読めねぇ。
リ「何だ、それは」
ハルカ「これは、"こい"と読みます」
リ「"恋"だと?」
ハルカ「はい。ですが、この字は
魚の"鯉"の意味ですけど。私が言いたかった
"こい"は、兵長、今貴方が言った"恋"です。
リヴァイ兵長はエネの事が好きなんですよ」
リ「下らん」
ハルカ「くだっ……! 」
俺はそれだけ言うと
エネに向かって歩き出した。
…下らねぇ。
リ「………… 」
てめぇに言われなくても
うすうす気付いてたんだ!//
ピタリ…
俺は足を止めた。
クソ……死んでった奴らを
無意味な死であったとさせない為にも
巨人を絶滅しなきゃなんねぇ。
だから…
恋愛感情なんか抱いてる場合じゃねぇ。
だが…俺の信条、
"後悔しない方を自分で選ぶ"
コツ…コツ…
再び俺は歩き出す。
エレンとの話に夢中なエネに近付いた。
リ「おい…エネ」
呼ばれたエネはゆっくりと
俺の方に振り向く。
俺が、後悔しないのは__……
こいつを選ぶ事だ。
俺は、巨人と戦いながら
エネを守る!!
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