114章 信也、『詩とは、芸術とは何か?』の講演する
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なること』
しかないんじゃないですかぁ。きゃははは」
スウィング・ボブのヘアスタイルの女子中学生が笑いながらそう答えた。
会場のみんなも明るく笑った。
「ピンポン!大正解だよ。よく、おれのこと知ってるじゃん!
そうなんですよ。おれは、誰もがみんな、詩を書けば詩人だし、
絵を描けば、素晴らしい画家だと思っているんですよ!
だってさ、学校の廊下や教室に貼られているみんなの絵を、じーっと見つめたりしていれば、
おれなんか、じきに、胸がつまって、涙が出てくるんだから。あっははは」
会場のみんなからは、大爆笑と拍手の嵐。
「なぜ、詩や芸術のテーマなのに、ストレッチのお話をしたかと言うとですね!
ひとことでいったら、おれらが生きているこの自然界に逆らっては、
幸せには生きることができないように、この世界はできているってことなんだと思います。
みなさんには、古い時代の話なので、知らない人も多いでしょうけど、
画家としても有名で、1970年の万博博覧会では、この『太陽の塔』をつくった、
岡本太郎さんは、こんな世の中で、『失われた自分を回復するための、
もっとも純粋で、猛烈な営み。自分は全人間であるということを、
象徴的に自分の姿の上にあらわす。そこに今日の芸術の役割があるのです。』
ということを、知恵の森文庫の≪今日の芸術≫でお話になっています」
そういって、色鮮やかなディスプレイの『太陽の塔』を、信也も見つめる。
「芸術には、岡本さんの言うような役割があると、おれも思います!しかし、現代社会では、
そんな芸術が、やたらと、国が褒めたたえて賞の授与の対象になったり、
何々賞とかの対象になったりで、どんどん高級化されたり、栄誉の対象となったりして・・・、
2015年には、ゴッホの絵画、この『アリスカンの並木道』は79億円超で落札されましたけど。
商品化できるものが芸術だとか、そんな先入観が、知らないうちに、頭の中にインプットされ、
埋め込まれてしまうのじゃないでしょうか。マインドコントロールとかの、
一般社会で言われる心理操作というのは、
案外簡単に、普通の人がひっかかちゃうものだと思います。
さて、おれは、やっぱり、ひとことで言ったら、人間と自然との友好関係を修復することが、
現代の衰弱して、無力になっているような、われらの芸術の復活になると思っています!
1番始めに、ストレッチのお話をした理由は、その自然界の仕組みに、驚くとともに、
自然に対する敬意というのかな、尊敬や感謝の気持ちを強く感じたからです!
その自然の中で、活躍する人たちと言いますか、
いまはちょうど、オリンピックで、盛り上がってますよね!あっははは
男子団体
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