ターン54 炎の幻魔と暴食の憑依
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ンター、ということは、やはりそれを利用する専用のカードを使うのだろうか。
「魔法カード、二重召喚を発動。増えた召喚権を利用シ、俺自身……憑依するブラッド・ソウルを召喚スル!」
実体を持たない、悪魔の形をした精神体。目の前のデュエリストとうり二つのそのモンスターが、口が耳まで裂けるほどの笑みを浮かべた。
憑依するブラッド・ソウル 攻1200
「ちっ、やはり持っていたか……!」
そのモンスターを見て、なぜかますます顔が険しくなる三沢。その理由は、僕にもすぐわかることとなった。それと同時に、なぜ三沢がこのモンスターを見ただけであそこまで反応していたのかも。
「ブラッド・ソウルのモンスター効果!このモンスターをリリースすることデ、相手フィールドのレベル3以下のモンスター全てのコントロールを永続的に得ル!」
捕食カウンターから得体のしれないオーラが三沢のモンスターたちを覆い、そのオーラにあてられたモンスターが一斉に持ち主であるはずの三沢に牙をむく。大量展開により圧倒的優位に立っていたはずのデュエルが、わずか1ターンでそっくりそのままひっくり返った。
そして、1枚で大量にコントロールを奪取するこの能力。もしゾンビ生徒たちのゾンビ化がなにか得体のしれないオカルトパワーではなく、カードの精霊の力による洗脳だとしたら?たった1枚で何体ものモンスターのコントロールを永続的に奪うこの能力がもし人間相手に使われたとしたら、あのゾンビ化にもすべて説明がつく。つまり、この精霊こそがこの事件の元凶……!
「クッ……!」
「モンスターがいなければ補給部隊もただの紙くずだなア?終わりダ!お前のモンスター3体による一斉攻撃で片を付けてやるゼ!」
「三沢っ!」
炎がフィールドを埋め尽くし、今度は三沢を覆わんとする。このモンスターが犯人であることがほぼ明らかな以上、三沢にはなんとしてでもここで勝ってもらわないといけない。だが、すでに攻撃は行われている。ここまでか……と思ったその時、目も眩むほどの光と共に天空から大量の剣が三沢を守るように降ってきた。
「安心しろ、清明。俺は永続トラップ、光の護封霊剣を発動した。このカードはプレイヤーのライフを1000ポイント払うことで、攻撃を1度無効にできる。俺は3000のライフにより、3体の攻撃をすべて無効にしたのさ」
三沢 LP4000→3000→2000→1000
「つまらない真似ヲ……だが、そのライフではすでにその効力も打ち止めダナ。フライ・ヘル!奴にダイレクトアタックをシロ!」
捕食植物フライ・ヘル 攻400→三沢(直接攻撃)
三沢 LP1000→600
「ぐわっ!」
「三沢!」
確かに三沢はデスベルトを着けていないか
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