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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン54 炎の幻魔と暴食の憑依
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この世界に来てからブラッド・ソウルには出会ったのだろうか?だけど、三沢の言う通りこの砂漠世界に悪魔族がすんでいるとは考えにくい。となると、一体あのモンスターはどこからやって来たんだ。
 僕には何も理解できないが、どっちみちその答えを出すのは僕の役目じゃない。今その本人とデュエルしているのは、三沢だ。

「……まあいい、デュエルを続行するぞ。俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ」
「俺のターン、闇の誘惑を発動!カードを2枚ドローシテ、手札から闇属性モンスターであるフライ・ヘルを除外スル。そして、スキッド・ドロセーラを召喚!」

 砂地から静かに生えてきたその草は、一見ただの薄気味悪い木にも見える。だが不気味な暗い配色の幹の先から伸びる枝は自らの意思でうねうねと動き、その先端の葉……いや、歯は自らの届く範囲にいる獲物全てを喰らい尽くさんとばかりに硬質な噛みあわせる音をカチカチと響かせている。何よりも凄まじいのは、その幹だ。木のこぶなどでは決してない、見間違えようもない目がいくつも不規則に辺りを見回している。

 捕食植物スキッド・ドロセーラ 攻800

「永続魔法、超栄養太陽を発動。場のレベル2以下の植物族をリリースして、デッキからそのレベルプラス3以下の植物族モンスターのリクルートを行ウ。出でよ、フライ・ヘル!」

 捕食植物フライ・ヘル 攻400

 スキッド・ドロセーラとはうってかわって、貧弱ともいえるほど細く弱々しい胴体を持つ植物。だがその胴体は決してディスアドバンテージなどではなく、むしろ進化の過程で獲得した強みであることがわかる。禍々しく開くその葉の『口』は不釣り合いなほどに大きくそして力強く、細い……つまり軽い胴体を引きずって空中の獲物をも捉えることができる仕組みになっているのがわかる。

「この瞬間、スキッド・ドロセーラのモンスター効果発動。このカードがフィールドから離れた時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに捕食カウンターを1つ乗セ、捕食カウンターのついたモンスターのレベルは1にナル」

 地面から飛び出してきた小さな頭。それは昔、植物の1部だったのだろう。獲物に食らいついて放さないその性質からいって、もしかしたら種子の性質が異常な進化を遂げた結果なのかもしれない。ただ僕に言えるのは、少なくともそれが意志を持ち、自らの力で動きだすに至った過程を想像なんてしたくないということだ。

 炎の精霊 イフリート(0)→(1) ☆4→1
 怨念の魂 業火(0)→(1) ☆6→1

「さらにフライ・ヘルの効果を使用。1ターンに1度、相手モンスター1体に捕食カウンターを1つ乗セル」

 UFOタートル(0)→(1) ☆4→1

 これで、三沢のモンスター全てに捕食カウンターが乗った。カウ
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