優しい兵長とおっちょこちょいな私 5
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モ「エネさんは勘が鋭いね。
その通りだよ…楽しんでた所すまないね。
キミにも迷惑掛けて… 」
貴「いえ、大丈夫です! 」
モ「分隊長の貯めた書類が多くてね。今、
分隊長の事で手一杯なんだ。エネさんに
団長の所までその書類を運んでほしい」
貴「構いませんが…ハンジさんに
何かあったのですか?」
モ「前に捕獲してた巨人が何者かに
暗殺されたのは覚えてるね?」
貴「はい…ソニーとビーンの事ですよね。
それでハンジさん取り乱して… 」
モ「そう。あの後、分隊長は何度か
暴走しそうになったんだ。
なんとか沈静させてたんだが、最近
また取り乱すようになって。
先程まで落ち着かせてた所なんだ。
少し良くなったから
エネさんを呼びに行ったんだ。
書類の事もあるし、いつまた分隊長が
興奮するか…目が離せない状態で。
だから代わりにエネさんが書類を
団長に渡してきてくれないかな?」
貴「はい!! 分かりました! 」
モ「ありがとう。助かるよ」
そしてハンジさんの部屋に着いた。
バンッ
モ「分隊長!
大人しくしてましたよ…ね…… 」
モブリットさんがそうなるのも分かる。
なぜなら私の瞳に映ったのは…
机の上にトンカチや釘、ペンチ等の
道具を並べて所々赤く染まっている
エプロンをつけ、片手にナイフを持ち
怪しく笑みを浮かべて立っている
ハンジさんがいたから……
ハ「やぁエネちゃん……
来てくれるなんて…
ソニーとビーンは誰が殺ったんだろね…?
分かったらどうするか。
爪を1枚1枚剥いていく?
それじゃ物足りない……そうだ…
最高にたぎるやつをやろうじゃないか! 」
モ「分隊長!
何を考えてるんですか!! ………! __ 」
途中からモブリットさんの声も
ハンジさんの声も聞こえなくなった。
今までのハンジさんからは全く想像
出来なかった今のハンジさんの姿に
衝撃をくらって私は放心状態だった。
「……さん! ……エネさん!! 」
貴「(ハッ)…モ、モブリットさん?」
モ「大丈夫?先程から声を掛けても
反応がなかったけど… 」
貴「だ…大丈夫です! すみません」
モ「いや、大丈夫ならよかった。
書類…出来るかい?」
貴「はい! 任せて下さい。…あ、あの、
まさかハンジさんの肩くらいまで
積んであるやつでしょうか?」
ハンジさんで見えなかったけど
奥に大量の紙が…
モ「そうなんだ… 」
うわ……
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