暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦地を駆ける
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「スマン……スマンのぉ……」
これで一件落着……かな?
「てか……なんでお前らはあんな事やってたんだよ?」
「実はその……私も彼も個人戦のランキングに伸び悩んでまして……」
あぁ〜成る程……
「でも……此れからは自分の力で。頑張りたいと思います!……失礼します!」
「今度は、一対一の真剣勝負でやろうな!」
そう言い残して、二人は去っていった……根はいい奴らなんだな
「俺達も戻るか……」
「ですね……」
〜ホビーショップT&H フードコート〜
揉め事が無事に解決した後、俺達はフードコートでお茶を飲んでいた
「幹太さん、今回は本当にありがとうございます。……それでその……本当に貰っていいんですか?このスキルカード?」
賢斗は俺が渡した二枚のスキルカードを見せて尋ねる
「いいよ、元々俺にはあんまり合わなくてな……」
「……そうですか」
などと言っているが、本当は以前使った時に相手の子供達をマジで泣かせてからトラウマで使っていないだけなのだ……
「まぁ、それがあれば大抵の奴には負けないと思うけど……それでも油断すんなよ」
「ありがとうございます」
ふと、時間を確認する。そろそろ改装が終わっているころだろう
「それじゃ……俺はそろそろ帰るわ」
「あ!僕もそろそろ帰らないと……」
エレベーターで下まで降り、出口まで歩く
「それじゃあ幹太さん。またいつか、一緒にやりましょうね」
「あぁ、お前も男なんだから……もっとシャキッとしろよ?」
すると、賢斗の表情が固まった……
「あ……あの……幹太さん……」
「ん?どした?」
「僕…その…………女………です……一応……」
「…………え?」
〜赤子庵〜
T&Hから帰ってきた俺は店側の玄関から家に入った。賢斗が実は女という事実にまだ少し混乱している
「ただいまー」
「あら、おかえりなさい……どうしたの?」
「……いや、なんでも…………」
改装の終わった我が家を、俺は一頻り見渡す
「…………なんか、あんま変わってないな……」
元々あったテーブル席をエンタークンに変えたのだが……エンタークンには木目の様なペイントが施されており。店の外観や内装と完全にマッチしている
「無理言ってデザインを変えて貰ったのよ〜」
成る程……家のお袋が原因か……
「そういや……お袋達は今日どうしてたんだよ?」
店は業者の人でいっぱいだったので二人は何処かに出掛けてたようだが……
「あ!そうそう……実は今日、お父さんの実家に行ってね」
「わざわざ遠見市まで行ってきたのかよ
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