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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦地を駆ける
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〜廃墟街ステージ 夜〜
月明かりが照らす廃墟の街、幹太と賢斗の二人はビルの屋上から試合開始の合図を待っていた
「……大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
賢斗はあからさまに緊張していた。先程まで一方的にやられていた相手ともう一度勝負すると考えると、当然のことだろう
「作戦はさっき話した通りだ。開始と同時に一気に距離を詰めるぞ……」
「は、はい……」
相手の片割れ…金髪の少年、宗輝の武器は弓矢。しかし此方には後衛で使える武器もスキルカードも無いため幹太達は相手が仕掛ける前にできるだけ距離を詰める必用があった
そして今……開始の合図が鳴り響いた
「行くぞ!」
「ハイ!」
開始と同時に二人はビルから飛び降り。一直線に相手の方へと向かった
「……くるぞ!」
「ハ、ハイ!」
前方から黄色の魔力弾が五発、まっすぐに飛んできた
「邪魔だ!」
幹太はそれらを金棒の一振りで全て叩き潰した
「……幹太さん!上です!」
「!!」
「もらったぁ!!」
付近に隠れていた桜馬が左側から幹太に攻撃を仕掛ける。振り下ろされた斧を幹太は金棒で受け止めた
「幹太さん!次が来ます!」
「わかってる!……オリャア!!」
「ぬお!」
幹太は桜馬を押し返し、魔力弾をジャンプでかわした
「やぁあ!」
「ぬぅ!」
体勢を崩した桜馬に賢斗が追撃を仕掛ける
「悪くない連携じゃが……そのようなか細い攻撃では、ワシの鎧は小揺るぎもせんわ!」
しかし見た目通りに軽い賢斗の攻撃はあまり効果がなかった
「……」
その最中、幹太はチラリと空の様子を見て、賢斗に小声で話し掛けた
(…………まだ早いな)
「賢斗……合図するまでもう少しねばってくれよ……」
「ハイ……頑張ります」
「何をこそこそと……来ないなら此方から行くぞ!」
その後、幹太と賢斗は二人の攻撃を受けはしないものの一向に反撃せず、ただ時間だけが過ぎていった
(……そろそろか)
桜馬の攻撃をいなしながら幹太はしきりに空を見ている
「賢斗!今だ!」
「ハイ!」
合図とともに二人はスキルカードを発動させた
「な!……これは……」
その直後、辺りには1m先も見えない程の深い霧が立ち込めていた
「スキルカード"灰幻霧(カイゲンム)"この霧の中ではお前は俺達を感知することはできない……」
「ちょこざいな……ぬお!」
桜馬は右側からの攻撃を運良く回避した
「と言っても……流石に相手の1m以内に入るとばれるけどな……」
「……クッ!!」
あらゆる方向から来る突然の攻撃に桜馬は防戦一方になって
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