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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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く後ろに飛び去っていく。
「ティティティアナ!!ちょちょっちょちょ飛ばしすぎじゃない!!??」
後ろの席でフィオーナが叫んだが、ティアナは「大丈夫大丈夫600マイルまでは私の動体視力で余裕だから!」と言ってやめない。それどころかますます速度を上げる。その間アレーナは端末でマインホフ元帥と連絡を取っていたが、ほっと安堵した顔になった。
「大丈夫みたい。まだいらっしゃるわ。急いで手を打てば何とかなる。」
アレーナは端末を握りしめていた。
間一髪の差だった。マインホフ元帥邸に到着したアレーナはイルーナとラインハルトを伴って、今にも出省しようとしていたマインホフ元帥に対してすべての事情を打ち明けた。マインホフ元帥は驚愕し、かつ憤怒して憤ったが(その大部分はベタかわいがりにかわいがっているアレーナの『友達』が襲撃されかけたことに対する憤りである。)、早速矢継ぎ早に回線を開いて部下たちに指令した。すなわちそういう話が持ち上がってきたと気に備えての軍上層部の世論形成を行わせるためである。統帥本部総長のワルターメッツ元帥にも協力を仰いだ。彼も盟友が死地に送られる企みがあることを知ると、直ちにマインホフ元帥に同調する構えを見せた。
マインホフ元帥は、ワルターメッツ元帥と共に直ちに宮廷に赴き、リヒテンラーデ侯爵に面会を求めた。宇宙艦隊司令長官を伴わなかったのは、ミュッケンベルガーが既に対ラインハルト包囲網に取り込まれつつあったからである。
官僚機構に対しては、アレーナが動いた。かねてから知っているエルスハイマーやレーゲル、シャウフトと言った中堅官僚に接触して事情を打ち明け、根回しを依頼したのである。特に外務省と宮内省に対しての根回しは周到かつ綿密を極めた。
貴族社会に対しては、ブラウンシュヴァイクやリッテンハイム侯爵の影響があり、あまり近づけなかったため、触れることはしなかった。どのみち貴族がマインホフ元帥とラインハルトらを使節に押したところで最終的には皇帝陛下の御裁断があるからである。
翌日――。
ブラウンシュヴァイクとリッテンハイムがリヒテンラーデ侯爵のもとにやってきたときには、すっかりマインホフ元帥やアレーナたちの根回しは済んでいたのである。
「両人とも何の御用ですかな?」
リヒテンラーデ侯爵は突然の大貴族の来訪に苦虫をかみつぶした顔をして出迎えていたが、腹の中では笑いをこらえかねていた。手ぐすね引いて待っているクモの巣の中にまんまと獲物が突っ込んできたと思ったからである。
「リヒテンラーデ侯爵、実は帝国貴族、いや、帝国枢密院と帝国議会代表としてある提案をしにまいった。」
「ほう?」
ブラウンシュヴァイクは帝国枢密院の議長であり、リッテンハイム侯爵は帝国貴族議会の議長である。帝国貴族議会が下院に該当するのに対し、枢密院
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