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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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辞任させ、彼奴をも連座させて放逐すればいいだけの事・・・・。」
フレーゲルの眼が光る。
「なるほど!」
「それならば!」
「彼奴等も逃げることはできまい!」
「むしろ同盟に殺させればいいのだ。」
「うむ。我々の手を汚さなくても済む。」
居並ぶ列席者は一斉にうなずき合う。
「善は急げだ。こうしている間にも好機を逃すかもしれんぞ。」
列席者から上がったその声に一同は大きくうなずいて賛同を示した。
「では、叔父上らに協力を仰ぎ、そのようにとり計らいましょう。彼奴等を始末すれば、そうなれば後は我々の天下というわけですな。」
フレーゲルが冷たく笑った。



* * * * *
ラウディ7000の革張りシートの席で4人は顔を見合わせた。
「また随分と思い切った手をうつわね、敵も。ヘルメッツだからってバカにはできないか。その脳みそをもうちょい別な方面に使えないのかなぁ。」
アレーナがしらっという。
「感心している場合じゃないわ。これは問題よ。表立って指令されれば私たちは断ることはできない。失敗していると目に見えてわかっていても『皇帝陛下の勅命』を盾にされれば、私たちは逆らえないわ。」
イルーナが言う。と、アレーナがフフン、と鼻で笑った。
「どうかなさったのですか?くしゃみ?」
「違うわよ、フィオーナ。いい加減ボケるのはやめなさい。(フィオーナの顔が赤くなった。)そうじゃなくてね、奴らもまだまだ甘いってことなの。」
「というと?」
「ティアナ、奴らが皇帝陛下の勅命を盾にするのなら、こっちも皇帝陛下の勅命を盾にするのよ。先制パンチよ。使節の派遣団長をブラウンシュヴァイクに、副団長をリッテンハイムに、随行委員をあいつらに挿げ替えちゃえばいいじゃないの。そうなるように世論(この場合は有力貴族や軍上層部、官僚機構だけれど)を誘導するのを忘れないでおけば、それが後押ししてくれるってわけ。」
なるほど!という目を三人はする。
「そしてティアナ、最悪マインホフ元帥やラインハルトが使者であったとしても、奴らも同行させてやるのよ。それも大物をね。小物だと切り捨てられるけれど、さすがに係累が同行しているのであれば、片方だけの罪を鳴らすことはできないでしょう?」
というわけで早速おじいさまにお話しして先手を打つことにするわね、とアレーナは言った。
「ティアナ、そういうわけだから、急いでマインホフ元帥のところに車を飛ばしてくれる?ただし、スピード違反で引っかからないように気を付けて。」
「じゃあしっかりしがみついてくださいよ、急ぐときの私の運転、荒っぽいですから!」
その言葉が終わらないうちにタイヤをきしませて急発進したラウディ7000はものすごい排気音を上げた。みるみる速度が200マイルを突破し、道に林立する「あらゆるもの」が風のごと
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