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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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だねた言動をしたこともあって、それ以上責めるのは一片の良心が許さなかったのだった。
しかしいつまでも「失敗しました。」で終わらせるわけにはいかない。
「閣下、もはや手をこまねいている場合ではありませんぞ。暗殺なりなんなり、強硬手段をもって彼奴等を排除いたしましょう。」
エルラッハ少将が言う。この新参者は中将昇進への梯子をラインハルトらに奪われてしまったのだと思い込んでこの包囲網に加わっていた。軍務省の筋から、次の人事異動で中将に昇格して正規艦隊司令官に内定するという話を受け取り、有頂天になっていたところにラインハルトらが滑り込んできたのである。そう思っていた。
「そう急くな。暗殺は先日・・・いや、これまで悉く失敗しておる。それに金髪の孺子、プラチナ・ブロンドの小娘はああ見えて兵士たちからの人気は高い。また先日のティアマト会戦で敵を翻弄し撃破した英雄として我が帝国も利用してもいるところなのだからな。」
「では!!」
激昂した空気が立ち上ろうとした時だ、
「だが、あの孺子・小娘一人ではどうにもできぬのではないか?あの孺子と小娘がここまでのし上がったのも、それぞれに優秀な部下たちがいたからこそ。それらを切り離し、敵地に送り込めば、奴らが死ぬのは造作もない事ではないか。」
ベーネミュンデ侯爵夫人がうっすらと笑いながら口を開いていた。居並ぶものは一斉に侯爵夫人に目を向ける。
「侯爵夫人のおっしゃる通りです。」
フレーゲルが言う。
「また、そろそろマインホフ元帥にもご引退願い、エーレンベルク閣下に軍務尚書の椅子に座っていただくのが望ましい時期に来ておりますな。考えてみれば、あの孺子、そして小娘の栄達にはマインホフ元帥の存在が一役買っております。」
「あのジジイめ。あのような好々爺の顔をしおっているが、やることなすことは油断ならんわ!」
一人の貴族が苦々しげに吐き捨てる。それにうなずきを返したフレーゲルは、
「そこで、私から叔父上、そして軍の上層部に働きかけ、ある提案をしようと思うのです。」
「ほう?それは?」
居並ぶ列席者が身を乗り出す。
「マインホフ元帥、そして彼奴を自由惑星同盟と称する反徒共に和平交渉の使節として派遣するのです。」
居並ぶ者が一斉に驚愕の顔をした。150年間も戦争を繰り返してきた敵国に使者を送る!?
「自由惑星同盟は先般までの会戦で大兵力を消耗しています。ここで降伏勧告を送るのは一つのタイミングとして良い時期だと喧伝するのです。」
シュライヤー少将が説明する。どうやらフレーゲルだけの案ではなかったらしい。
「しかし、同盟が降伏に応じるか?」
先ほどの貴族が疑問を呈する。
「降伏に応じるか否かは問題ではありません。むしろ同盟が降伏を拒否すれば、望ましい。任務失敗の責任を取って使節責任者たるマインホフ元帥を
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