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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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せめてラインハルトが元帥として18個艦隊のうち半数以上を掌握した時点で対決に乗り出すべきだとイルーナは思っていた。
また、ここにきてイルーナはいよいよオーベルシュタインを登用することを決意した。既に人事局のコネクションを通じて、遠回しに手配をしだしている。オーベルシュタイン大佐は現在情報部分析3課というあまり日の当たらない部署で情報分析と整理に当たっており、僚友たちからもあまり相手にされていない人物だった。
イルーナがそれを切り出すと、フィオーナは心配顔で、
「でも、考えたくはないですが、オーベルシュタインは教官をラインハルトの代わりにするかもしれません。万が一教官とラインハルトが敵対することになったら、どうしますか?」
「その前にあっさりとこちらの手の内を明かすわ。」
イルーナは言った。
「私はラインハルトを輔弼するために昇進している。彼はいずれ帝国全土を掌握し、劣悪遺伝子排除法などという悪法を始末して改革に乗り出し、宇宙を統一する。そんな趣旨のことを彼には話します。オーベルシュタインがそれを聞いて協力すればよし、しなければしないで私の傘下で一大佐として仕事をしてもらうだけよ。私の監視の下で。」
「なるほどね、敵に優秀な人材を取られる前に、自分で確保するのがベターなのか。毒は蓋をして密封してしまえば、害をなさないしね。」
アレーナが感心したように言う。ふと、彼女は周りを見まわして、イルーナ、フィオーナ、ティアナにそっと声をかけた。
「車に戻りましょうか。例の密談始まったみたいよ。ここではなんだから車の中で聞きましょう。ティアナ。」
フィオーナがすばやく立ち上がって会計を済ませ、ティアナたちを追って店の外に出た。ティアナの運転するラウディ7000はすばやく走り出した。どこか人目のつかない郊外に行くのである。
* * * * *
ラインハルト、イルーナ、両名の栄達を苦々しく思っていた一同は同時刻、ベーネミュンデ侯爵夫人邸に集結して協議を繰り返していた。
「大将だと!?」
シュライヤー少将が憤懣やるかたない顔をしている。
「あの孺子と小娘が大将だと!?反吐が出るわ!!」
「姉に対する皇帝陛下のご寵愛で成り上がった孺子に、女性士官学校とかいう異端の設立の実績を作るために上にのし上がった小娘が大将とは・・・・世も末ですな。」
フレーゲル男爵がかすかに皮肉交じりな笑みを浮かべながら言う。もっともその内心はドロドロにたぎったマグマが渦巻いていた。何しろベルンシュタイン中将の仕向けた暗殺者がまたもや失敗したのである。フレーゲル男爵は散々にベルンシュタイン中将を罵倒したが、これはのれんに腕押しだった。相手は謝罪した後に沈黙するばかりだったからである。それにフレーゲル自身も暗殺計画をベルンシュタインに突き放すようにゆ
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