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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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は36機搭載可能と、軽空母並である。
この大艦隊戦略旗艦の名前は、ヴァルキュリアという。ワルキューレの単数形であるこの名前は、「戦死者を選定する女」として知られている。
また、ラインハルトもイルーナも艦隊司令官でありながら共に最高幕僚会議常任委員の肩書を持つこととなった。
* * * * *
数日後――。
「ついにここまで来たわね。」
郊外にあるカフェでのんびりとお茶をしながらアレーナが珍しく感慨深そうに言った。そばにはフィオーナとティアナがいる。ほんの少しの時間だったが、忙しい合間を縫ってプレイべートの時間を楽しんでいた。
「ラインハルトが大将、そしてあなたが大将になって、私たちがそれを支える。10年も前に話していたことがいよいよ現実になってきたというわけか。」
アレーナはカップに口を付けた。
「ラインハルトが元帥になって帝国全土を掌握するまでは、まだまだ気が抜けないわ。例の対ラインハルト包囲網のこともあることだし。」
イルーナはくぎを刺した。対ラインハルト包囲網も貴族、軍人、官僚がベーネミュンデ侯爵夫人の下に集結していて勢いがある。これを防ぎとめるのは容易ではない。イルーナとアレーナは相談し、ひそかに皇帝陛下を間接的に動かして、ベーネミュンデ侯爵夫人にアンネローゼを害するなとくぎを刺させた。一か八かの賭けであったが、皇帝陛下が直接ベーネミュンデ侯爵夫人に諭したのがきいたのか、あれ以来アンネローゼの身辺に危害が及ぶことはなくなっている。だが、それもいつまでもつかはわからなかった。なにしろ先日の第三次ティアマト会戦ではラインハルトが襲われかけたのだ。ラインハルトたちはノルデン少将らの身柄を軍の憲兵隊に引き渡したものの、それっきり音沙汰はなかった。捜査中であるという通り一辺倒の答えしか返ってこないのである。ベルンシュタイン中将が憲兵隊を掌握しているので当然と言えば当然のことと思えた。露骨すぎるが。
「彼らはまだあきらめてはいないのでしょうか?」
フィオーナの言葉に、
「あきらめないでしょ。事はもうベーネミュンデ侯爵夫人の問題ではないのよ。ラインハルトと私たちにホサれた人が皆『同志』としてあそこに集まっているんだもの。」
と、ティアナ。その隣でアレーナが、
「そうなればなったで、此方には都合がいいんじゃない?一か所にまとめておいて気を見計らってまとめて掃討すればあっさり片が付くわ。」
とあっさりと言う。それは最後の最後の手段にしておくべきね、とイルーナは言った。彼女にしてみれば、こちらの体制はまだ弱いのに対し、敵には有力貴族が後ろ盾になっている節がある。彼らを叩くことは、その背後にある「眠れる獅子」を目覚めさせることになり、さらなる苦戦を強いられる。わずか2個艦隊程度の戦力ではあっさりとこちらはすりつぶされてしまうだろう。
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