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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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くまであなたたちの世界の知識があるからわかることなのよ。」
「では、あえて聞きますまい。楽しみというのは先に聞いてしまうと、無味乾燥な味に早変わりしてしまいますから。」
ふふっとイルーナが微笑んだとき、カツカツという足音がした。二人が振り返ると、一人の侍従が立っていた。前置きを一切置くことなく、
「皇帝陛下からのお言葉です。謹んで聞かれますように。」
頭を垂れた二人に無味乾燥な声がふってきた。
「皇帝陛下におかれましては、ラインハルト・フォン・ミューゼル大将、イルーナ・フォン・ヴァンクラフト大将に、専用の旗艦をお与えなさる。詳しくは軍務省に出頭して聞くように。益々の武勲を期待する。以上となります。」
侍従はそれだけ言うと、二人の前から離れていった。顔を上げた二人は遠ざかる背中を見送っていたが、
「旗艦・・・・。」
ラインハルトはその言葉をかみしめるようにしてつぶやいた。これまでラインハルトが搭乗していたシャルンホルストは旗艦には違いなかったが、銀河帝国の標準戦艦の改良程度にしか過ぎなかったし、シャルンホルスト型は今では分艦隊旗艦レベルにまで普及しているので珍しくはなかった。
それが今回は、専用の旗艦である。どんなものなのかはわからないが、皇帝陛下に所有権があるとはいえ、半永久的に乗り主のものとなるのだから、嬉しさも層倍になるというわけだ。

イルーナはラインハルトの夢想するような横顔を姉がプレゼントをもらった弟を優しく見守る時のような表情で見つめていた。


* * * * *
ところが、この話には少々裏がある。当初イルーナにブリュンヒルトが与えられるという話になっていたのだ。それをアレーナから聞かされ、二人は慌てて四方八方に手を回し、ブリュンヒルトをラインハルトに回すように仕向けたのだった。最新鋭艦を受け取った時のラインハルトの喜びようは推して知るべきである。
それを見た二人は「やっぱりラインハルトにはブリュンヒルトがお似合いね。」と楽しそうに笑いあった。

旗艦は皇帝から与えられるのだが、この世界の場合少々異なる。仮に艦がまだ改良できる場合には自分でカスタマイズすることができるのだ。

イルーナにあたえられたのは、菖蒲色の気品あふれる旗艦だった。形としてはOVAで登場したニュルンベルク級に近いものだったが、艦の大きさは1,2倍ほどである。
イルーナは艦隊旗艦のスペックに強力な高速通信システムを搭載し、敵の妨害電波をものともしない通信機能を要求、さらにこちらから強力な電磁妨害システムを展開できる機能をオーダーした。さらに高速性と機動性を求め、防御力については前面傾斜装甲とミラーコーティングによって艦自体の重さを軽減、側面装甲については剥離可能な構造にすることで、修理を容易にするようにさせた。
ワルキューレに至って
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