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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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うわけである。
「では早速に皇帝陛下に取次ぎをいたしましょう。いや、たいしたものですな、それでこそ貴族の長、大貴族にふさわしいお心がけというものです。」
『は!?』
両人とも一瞬何を言われたのかわからない顔をしていた。
「ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯が自ら使者を務められると皇帝陛下がお知りになれば、さぞお喜びになられましょう!では、これにて失礼仕る!」
リヒテンラーデ侯爵は老人とは思えぬ速度で二人に背を向けて去っていく。一瞬棒のように固まっていた二人が、リヒテンラーデ侯爵が何を言っているかを理解した瞬間――。

ええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!

という顔をしてダッシュしだした。「あのジジイに黒真珠の間に入られた瞬間、我らが使者ということにされてしまうではないか!?」と悟ったからである。マインホフ元帥とラインハルトら孺子どもを使者にするつもりが、反対に自分たちが使者になる。こんなバカなことがあってたまるか!!というわけである。

「ままままままままま待てッ!!!!待ってくれ!!!」
ブラウンシュヴァイク公が声を上げ、リッテンハイム侯ともども懸命にあえぎながら追っかける。日頃運動不足で召使共に何から何までさせているのがバレバレの走り方である。二人は懸命に追いすがろうとしたが、タッチの差でリヒテンラーデ侯爵は黒真珠の間に入り、二人は黒真珠の間手前の大扉で、警護していた衛兵たちにブロックされてしまった。
「ええい!!そこをどけ!!どかんか!?儂がブラウンシュヴァイク公と知っての狼藉かッ!?」
「そこをどけ!!皇帝陛下に一大事、火急の用があるのじゃ!!」
ブラウンシュヴァイクが怒鳴りつけ、リッテンハイム侯が無理やりにも通ろうとするが、能面のような衛兵たちは無表情に二人をいなし続けていた。



それからしばらくして、ランディール邸にて――。
■ アレーナ・フォン・ランディール
あはははは!!!思った通りに事が進むって、久しぶりに味わったけれど、なんて気持ちいいのかしら!!あのブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯爵が慌てふためいて黒真珠の間にダッシュ、衛兵に突っ込んで弾き飛ばされた様を盗撮カメラの映像で見たけれど、笑いが止まらなかったわ。い、今、お、思い出しただけで、もう駄目!!あっはっはっは〜〜!!!ああおかしい!!!ひ〜っひっひっひ!!お、お腹が苦しいわ・・・!!
はぁ・・・はぁ・・・。と、とにかくこれでブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯の派遣は決まったわけで。後はヘルメッツのフレーゲルとシュライヤー、そしてエルラッハあたりをぶち込めば万事とりあえずの片はつくってわけね。ベルンシュタインは孤立したところをじっくりとろ火にかけてあぶり倒せばいいもの。

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