異伝〜女神の一族のクロスベル観光〜後篇
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〜カジノハウス『バルカ』〜
「あ、あれは……!」
途中でノエルとリーシャと合流したロイド達はテーブルでポーカーをしているアドル達に気付いて驚き
「やっぱりこっちに来てやがったか…………」
「ある意味予想通りですね……」
「もう……ゼムリア大陸が信仰する女神の方やそのご家族達になんて所に連れてきているのよ……」
「アハハ…………」
ランディとノエル、エリィは呆れた表情で溜息を吐き、リーシャは苦笑し
「?ねえねえ、あそこー。」
ある事に気付いたキーアはロイドの服を引っ張ってある方向を指さした。
「…………?―――!ケビン神父にアッバス……!」
「それにリースさんやダドリー捜査官もいるわ……!?」
キーアが指さした方向――――2階から様子を窺っているケビン、リース、アッバスを見たロイドとエリィは驚き
「やっぱりエイドスを信仰している側としたら、ほおっておけなかったんだろうな……」
「ああ……ダドリーさんもクロスベルの治安を司る者として見逃せるわけないよ……」
ランディは冷や汗をかいて苦笑し、ロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あのド阿保!案の定、カジノに連れて来やがったか!!幸いエイドスやフィーナさんはまだ賭け事はプレイしていないけど、あの調子やと絶対させるつもりやで!?」
「お願いしますから、もうこれ以上お戯れはお止め下さい……!」
「…………………」
2階でワジ達の様子を見ていたケビンは疲れた表情で溜息を吐き、リースは必死で祈り、アッバスは無言で頭を抱え
「ええい……!ケビン神父、シスターリース!”星杯騎士団”は一体どんな教育をしているんだ!?それとアッバス!貴様、それでもヘミスフィアのお守か!?」
ダドリーは怒りの表情でケビン達を睨み
「…………返す言葉もない……さすがにこんなことまでするとは俺も予想外だ…………」
「いや〜……アイツの性格に関してオレらに言われましても困るんですが……」
「……総長自身も普通の”星杯騎士”とは思えない方ですから、悪影響を受けたのかもしれません……」
頭を抱えたアッバスは静かな口調で答え、ケビンは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、リースは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フラッシュ。私の方の勝ちでございます。」
「ストレート。こちらも私の方の勝ちでございます。」
「駄目だ……僕は賭け事にむいていないね。」
「私も……さすがにこういうのはむいていないですね。」
一方その頃ポーカーをしていたアドルとエレナはそれぞれディーラーに負けて溜息を吐いたり、苦笑していた。
「おい、ワジ……」
「その方達になんて所を連れてきているのよ……」
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