第150話
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バを呼んでくれないか。」
「オーケー。」
号令に答えた後自分を見つめて言ったロイドの言葉にワジが頷いて行動をしようとしたその時
「ねえ、みんな………せめて今日だけは…………おじさまを弔ってあげない…………?」
エリィは複雑そうな表情で無惨な姿となったディーターの死体を見つめて言った。
「あ………………」
「………………そうだな。」
エリィの言葉を聞いたティオは呆け、ランディは重々しい様子を纏って頷いた。
「フウ…………相変わらずどんな甘いお菓子よりも甘くてその甘さで”神殺し”や”姫神”をも救ったエステル並のお人好しねえ、お兄さん達は。」
その様子を見たレンは呆れた表情で溜息を吐き
「レン……!」
「ディーターさんを直接手に掛けたレンさんが言うのはさすがにどうかと思いますが……」
レンの言葉を聞いたロイドは怒りの表情でレンを睨み、ティオは真剣な表情でレンを見つめて言った。
「――――言っておくけど、レンはディーターを殺した事に罪悪感は感じていないし、謝るつもりはないわよ。レンは”教団”の犠牲になった”みんな”の仇討ちとレンの人生を滅茶苦茶にした”教団”の黒幕の一人であるディーターに”裁き”を与えたんだから。」
「「…………………………」」
「レン姫………………」
(エリィにとっては複雑だろうな……親しい人を殺した人が知り合いの上、合法による殺害だなんて…………)
静かな表情で答えたレンの言葉を聞いたエリィとティオは複雑そうな表情で黙り込み、エリゼは複雑そうな表情でレンを見つめ、リィンは目を伏せて黙り込んでいた。その後エステル達に事情を説明し、エステル達と共にディーターを埋葬した。
〜クロスベル大聖堂・墓場〜
「何もエイドス御自らが彼の為に祈る必要はないと思うのですが……」
ディーターの墓の前でロイド達が集まっている仲、ケビンは複雑そうな表情でエイドスを見つめて言い
「―――こうなってしまったのもクロイス家の者達に”至宝”を託した私の責任でもあります。せめて彼の為に祈るくらいは私がすべきです。」
「………………ありがとうございます。」
「空の女神自らに天に行く事を見送られるなんて、本来なら最高な形だね……まあ、クロイス家にとっては皮肉かもしれないけど。」
目を伏せて言ったエイドスの言葉を聞いたエリィは会釈をし、ワジは複雑そうな表情で呟いた。
「――――天の門よ、彼の御魂の為にその門を開け………………そして彼の御魂に安息が訪れますように……………」
そしてエイドスはその場で強く祈り、ロイド達も黙祷をした。その後ロイド達は今日は休み、明日に準備を整えて……翌日、大樹に向かう事にし、それ
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