第41話(2章終了)
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。」
「それと……―――久しいな、遊撃士。転職したそうだが息災で何よりだ。」
「ええ、お蔭様で。―――”その節”は本当にお世話になりました。」
オズボーン宰相に見つめられたサラ教官は真剣な表情でオズボーン宰相を見つめ返した。
「フフ……ヴァンダイク元帥は私の元上官でもある。その意味で、私としてもささやかながら更なる協力をさせてもらうつもりだ。まあ、楽しみにしてくれたまえ。」
「……それは…………」
「……………………」
オズボーン宰相の話を聞いたサラ教官とオリヴァルト皇子は厳しい表情でオズボーン宰相を見つめた。
「それと……まさかこのような形で名高き”剣聖”の娘にして、遊撃士協会の麒麟児と会えるとは思わなかったぞ、”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”。」
「ふふっ、それはお互い様です。私の事は世間でも色々と言われていますが所詮はただの遊撃士。そんな私如きが世間でも有名な宰相閣下とお会いできるとは思いもしませんでした。」
「フッ、謙遜する必要はない。リベールの王族を始めとしたリベールの様々な方面での人脈を持っている事に加えてクロスベル、アルテリア方面にも様々な人脈を持ち、果てはかの”Ms.L”とも繋がりがある貴女と比べれば、私の人脈等大した事はないのだからな。」
「まあ……フフ、閣下のような偉人にそんな風に評価されていたなんて光栄です。」
レンとオズボーン宰相のやり取りを見守っていたリィン達は普段のレンの態度や口調とはかけ離れたレンの態度と口調にそれぞれ驚いた様子で見守っていた。
(う、嘘……あのレンが普通に敬語を使っている上、上流階級の人達と接するような態度で接しているわ……)
(しょ、正直普段のレンちゃんを知っていると信じられないですよね……)
(フン……呆れを通り越してむしろ感心するくらい猫を被るのが上手のようだな。)
(宰相閣下がレンの事を知っていたのは驚いたな……)
(しかもあのオズボーン宰相が人脈ではレンが自分より上である事を認めているなんて……!)
アリサとエマは信じられない表情をし、ユーシスは呆れた表情でレンを見つめ、ラウラとマキアスは驚きの表情でレンを見つめていた。するとその時オズボーン宰相はリィン達を見回して口を開いた。
「諸君らも……どうか健やかに、強き絆を育み、鋼の意志と肉体を養って欲しい。――――これからの”激動の時代”に備えてな。」
「…………ぁ……………」
「…………っ…………」
オズボーン宰相の言葉にエマが不安そうな表情をし、ユーシスが唇を噛みしめたその時
(っ……?)
オズボーン宰相の言葉に反応するかのように胸が鼓動したリィンは胸を押さえ
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