第41話(2章終了)
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て頂けると。」
レーグニッツ知事の言葉にマキアスは驚き、ユーシスは目を伏せて黙り込み、アリサは会釈をした。
「――その点に関しては殿下もどうかご安心ください。」
「はは……わかった。元より、貴方については私も信頼しているつもりだ。だが――――」
レーグニッツ知事の言葉に頷いたオリヴァルト皇子が話を続けようとしたその時
「―――どうやらお揃いのようですな。」
黒髪の男性がリィン達に近づいてきた。
「あ……」
「…………まさか…………」
「…………………」
「ふぅん……あの人が噂の。(うふふ、ちょうどいい機会だから”読み取らせて”もらうわよ。)」
男性の登場にマキアスは驚き、ユーシスは目を細め、リィンは真剣な表情で黙り込み、レンは意味ありげな笑みを浮かべてその身に秘められている”グノーシス”の力で男性の記憶を読み取り始めた。
「オズボーン宰相。」
「……実は、先程まで共に陛下への拝謁を賜っておりまして。」
男性――――オズボーン宰相の登場にセドリック皇太子は笑顔になり、レーグニッツ知事はオリヴァルド皇子に説明し、オズボーン宰相はアルフィン皇女を見つめて会釈をして口を開いた。
「アルフィン殿下におかれましてはご無事で何よりでした。これも女神の導きでありましょう。」
「ありがとうございます、宰相。」
オズボーン宰相の挨拶に対してアルフィン皇女もスカートを摘みあげて上品な仕草で返事をした。
「オリヴァルト殿下も――――”帝国解放戦線”に関しては既に全土に手配を出しております。背景の洗い出しも進んでおりますのでどうかご安心ください。」
「……やれやれ、手回しのいいことだ。これは来月の”通商会議”も安心ということかな?」
オズボーン宰相の言葉に溜息を吐いたオリヴァルト皇子は真剣な表情でオズボーン宰相を見つめて尋ねた。
「ええ、万事お任せあれ。―――失礼。諸君への挨拶がまだだったな。―――帝国政府代表、ギリアス・オズボーンだ。”鉄血宰相”という名前の方が通りがいいだろうがね。」
オズボーン宰相はリィン達を見つめて自己紹介をした。
「あ……」
「は、初めまして、閣下。」
「そ、その………お噂はかねがね。」
「フフ、私も君達の噂は少しばかり耳にしている。帝国全土を又にかける特別実習、非常に興味深い試みだ。これからも頑張るといいだろう。」
アリサとマキアスが話し辛そうな表情になっている中、オズボーン宰相は静かな笑みを浮かべてリィン達に激励の言葉を贈った。
「……恐縮です。」
「……ども。」
「―――もったいないお言葉、ありがとうございます。」
「精進させていただきます
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