第41話(2章終了)
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て笑顔になった。
「……勿体ないお言葉。」
「あわわっ……光栄です!」
「ありがとうございます、殿下。」
「皇太子……想像してたより可愛いかも。」
「うふふ、”皇女殿下”でも十分通じるのじゃないかしら♪」
「こ、こらフィー、レン。」
セドリック皇太子の感謝の言葉をリィン達が受け取っている中、セドリック皇太子を見つめて呟いたフィーとレンのセドリック皇太子の印象を聞いたマキアスは慌てた。
「ふふっ、皆さんのようにもっと逞しくなってくれればわたくしも安心なのですけど。なんせわたくし達よりも年下で、しかも女の子のレンさんですら、リィンさん達と一緒にテロリスト達相手に果敢に挑んで見事わたくし達を救出したのですから。」
「うぐっ……」
「姫様……失礼ですよ。」
「というか比較対象がレンの時点で色んな意味で間違っていると思う。」
「ハハ……レン君は”存在自体が反則”と言ってもおかしくないチートの塊のような存在だものねぇ。」
「うふふ、だってレンは”真の天才”だもの♪」
アルフィン皇女の言葉を聞いたセドリック皇太子は唸り声を上げて疲れた表情になり、エリゼはアルフィン皇女に注意し、ジト目で呟いたフィーの言葉にオリヴァルト皇子は苦笑しながら同意し、レンは小悪魔な笑みを浮かべて答え、レンの答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「何で君はいつも自分の才能に関してそんなに自信満々でいられるんだ……?」
「しかもレンの場合、本当にそうなのだから、洒落になっていないのよね……」
「アハハ……」
疲れた表情になったマキアスとアリサの指摘を聞いたエマは苦笑していた。
「しかし、セドリックと貴方が一緒というのも珍しいね……?」
「はは……恐縮です。せっかくなので彼らをこのまま、見送らせてもらおうと思いまして。」
「父さん……傷の方は大丈夫なのか?」
「ああ、大事には至っていない。まだ少し痛むが、じきに完治してくれるだろう。」
「そうか………」
父親の傷が大したことがない事を知ったマキアスは安堵の溜息を吐いた。
「知事閣下、お疲れ様でした。」
「ああ、ありがとう。―――かなり変則的ではあったが無事、今回の特別実習も終了した。士官学院の理事として、まずはお疲れ様と言っておこうか。」
「……恐縮です。」
「ありがとうございます。」
「―――”Z組”の運用、そして立場の異なる3人の理事。色々思うところはあるだろうが……君達には、君達にしか出来ない学生生活を送って欲しいと思っている。それについては他の2人も同じだろう。」
「父さん……」
「…………」
「……そう言っ
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