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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜時を操る精霊龍を持つ青年の物語〜
第1話:光太、異世界へ行く!
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を持っていないことに気付くべきだった。
「お客さん、お金?」
「………」
店員の問い掛けに光太は答えない。否、答えたくなかった。幸いにも、この店では注文してから金を払う正式になっているが、もし、注文して食事をした後になったら、大変なことになっていた。
(どうする?今ならまだ断れる。が、他の店に行くにしても金がなっちゃ、飯を食うどころか、宿泊する家にも行けねぇじゃねぇか!って、そうじゃねぇ!)
心の中で一人漫才するも、何も解決しないことに光太は気付き、突っ込みを入れる。
「お客さん、もしかして、お金ないの?」
「………」
店員の掛け声……もとい、第二の質問に光太は現実に戻り、仕方なく、光太は注文した物を全て断ろうとした。
―――その時、
「あのー」
「ん?」
「良かったら、私が払いましょうか?」
「……えっ?」
天使が舞い降りた。
「ご迷惑を掛けてすみません…」
あの後、光太は目の前にいるショートカットで茶髪の女性に自分の分も含め、光太の分も払ってもらったのだ。
「いえ、そんなに謝らないで下さい。私もたまたまこの店で食事をしようとしていたので…」
「いや、見ず知らずの女性に金を払わすなんて、男として一生の恥です。それに一緒に食事をしようだなんて、何と言うか…ご迷惑を掛けて本当にすみません」
女性は気にしないでいるが、光太は逆に女性に金を払わすなど、男として一生の恥だと、思っていた。
しかも、それが見ず知らずの女性≠ノ、だ。
「成る程。この《時の革命 ミラダンテ》って言うカードで光太君はこの町に飛ばされた、と」
「はい。信じてもらえないと思いますが、その通りです。はやてさん」
数分後。ある程度落ち着いた光太は女性こと、『八神(やがみ) はやて』に自分の腰にいつも間にか、アニメのような黄色のデュエマのデッキケースが着いていたことに指摘されて、光太はそのデッキケースの中を開けると、その中にはいつも自分が使っているデッキと《ミラダンテ》が入っていることに驚き、それを見た光太は思い切って、はやてに自分のこれまでの経緯を話した。
ぶっちゃけ、こんなアニメみたいな話、誰が信じるか、と光太は内心そう思った。
「信じるよ」
「えっ?」
「光太君の話、私は信じるよ」
「…はやてさん」
はやての意外な言葉に光太は驚いてしまった。
「それに、私の仕事上、こう言う話は慣れてるんよ」
「えっ!?本当ですか!?はやてさん!」
「う、うん。本当やで…」
突然、勢いよく顔の近くまで近付いてきた光太にはやては若手引いていた。
それに気付いた光太は頬を赤くして、はやてから顔を放した
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